第3話 特別対談 ナオミVSひじき(2)


テーブルで向かい合う、女装二人。

チキンラーメン生活のナオミさんと、

近所の川に網をかけて待ち構えるも、キュウリ一本すら流れてこない、ひじきさん。


ファミリーレストラン。

窓際の席。


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ナオミ「あんたカツラずれてるわよ」


ヒジキ「自毛ですけど」


ナオミ「じゃあ、何でズレてるのよ」


ヒジキ「知らんわよ」


ナオミ「いい加減にして。」


ヒジキ「ちょっと、あんたがいい加減にして頂戴(笑)」


ナオミ「あたしゃ手加減しない女よ。」


ヒジキ「奥さん。手加減を知らないと泉ピンコみたいな顔になるわよ。」


ナオミ「ちょっと!それは聞き捨てならないわっ」


ヒジキ「何よ(笑) 怒るとカツラがずれるわよ?」


ナオミ「あっ・・いけない(汗)」


ヒジキ「あんたがカツラやないのよ(笑)」


ナオミ「うるさいわね、女装すんのも大変なのよ」


ヒジキ「美人になれない女装も大変よね(笑)」


ナオミ「ずれたカツラみたいな自毛の女装に言われたくないわ。」


ヒジキ「んもー、やめましょ?カツラだの女装だのって、お互いがミジメになるだけよ」


ナオミ「心はせめて美人でいさせて。」


ヒジキ「ほら、お水が来たわよ。はい。どうぞ」



ナオミ「さて、何食べようかしら・・」


ヒジキ「その前に、コップの中のお水をのぞいてごらん?」


ナオミ「あら~?」


ヒジキ「その水鏡に映るのは、心のブスさよ。」


ナオミ 「あんら---、顔と同じ位、ブスやわぁ---」



ナオミ「どつくで、あんた(驚)」




(終)


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