第9話 ドリメガって……何?

「信じられない……」

 萬が喉から絞り出すように呻いた。

「でも、間違いなく、あそこにあった。なあ、耶磨人」

 百多郎の問い掛けに、耶磨人が黙って頷く。

 極楽町警察署の特殊捜査課会議室。暖房の効いた二十畳ほどの部屋に耶磨人達はいた。

 得体の知れぬ敵の式神との激闘を勝利した百多郎達は、雉に乗り、此処までやって来たのだ。

「迷い家か――でもまさかこんな都会で」

 猪熊がぼんやりと中空を泳がせながら、ぼそりと呟く。

「そうじゃあねえな。迷い家はもっと聖なる存在だ。今回の代物は邪悪な臭いがぷんぷんしていたからな」

 百多郎が珍しく真面目に答えた。

「迷い家って?」

 耶磨人が傍らのやや上方をふわふわ漂う珠姫に問い掛ける。

「山で道に迷った旅人を救ってくれる御屋敷よ。人は誰も住んではいないんだけど、布団やお風呂や食事とかが用意してあって、そりゃあもう、いたせりつくせりってわけ。一説では山や森の神様からの施しであると言われているけど、はっきりは分からないの。ちなみに、救われるのは善人だけ」

 こんな事も知らないの的な得意気目線と見下し口調で話す珠姫を、耶磨人は特に苛立つ訳もなくぼおおおっと見つめていた。

「な、何よっ!」

 耶磨人の怪しげな行動に、珠姫は慌ててスカートの裾を抑えた。

「あのなあ、何も見えちゃいねえよ」

「じゃあ、何?」

 つんけんとつっかかってくる珠姫を、耶磨人は訝しげな表情で見つめた。

「珠姫、守護霊いないよね? 珠璃さんもそうだけど」

 耶磨人のさりげない問い掛けに、珠姫の眼線が泳ぐ。

 さっきまでの自信に満ちた表情に陰りが生じ、逆ハの字になっていた眉毛は弱気なハの字に成り下がっていた。

 明らかに、彼女は動揺していた。哀れにすら感じられる珠姫の動揺ぶりに驚きつつも、耶磨人は、何かしら禁忌の事情に触れてしまったのかもしれないという後悔の思いに苛まれていた。

「耶磨人君には分かるんだ。その通り、今の私達には、守護霊様はいない。でもそれはほんの一時だけ。もう少しすれば戻って来る。それまでの間は、私達は自分自身の力で霊的な障害から身を守らなればならない。といっても心配する程じゃないけどね。まあ、乃乃海月の毒にはやられちゃったから、偉そうな事は言えないけど」

 返答に詰まった珠姫を、珠璃が落ち着きはらった態度でさらりと援護する。珠姫は今までになく気弱な翳りを表情に浮かべると、静かに重い吐息をついた。

 耶磨人は悔やんだ。彼女達は常人では考えられない霊力を持ってはいるものの、守護霊不在の事実は底知れぬ不安が付き纏っているに違いないのだ。こんな厄介事に巻き込まれている現状においては、特にそうなだろう。

(せめて、『俺が守ってやる』くらい、声を掛けてやるべきだった。否、そんな事言えば『かえって足手纏いだわ、このすっとこどっこい』ってあしらわれるのが関の山か)

 耶磨人は、珠姫とはまた別の意味合いで大きく吐息をついた。

「どうだ、出るか?」

 さっきからスマホを掛けまくっている蓮多郎に、百多郎が声を掛ける。

 百多郎に命じられ、もはや幻となったヒラマヤ不動産に再度コンタクトを試みているのだ。電話番号は魅惑の女社長からもらった名刺に書かれていたものだが、会社とケータイ双方に掛けまくってはいるものの、一向に繋がる兆しはない。

「御先祖様、やっぱり無理の様です」

「だろうな――ま、仕方ねえや」 

 項垂れる蓮多郎に、百多郎は笑いながら声を掛けた。

「萬、おめえが異変に気付いたのはいつだ?」

 百多郎の表情が、一瞬にして真顔になる。

「三十分位前。母から連絡を受けてやっと気付いた」

「おめえにしちゃあ、珍しいな。大抵の事は感づくのにな」

「私だけじゃない。他の捜査官も〈守り方〉も皆そうだった。気付いたのは、唯一――」

「翠だけかい?」

「ええ」

 萬は、悔しげに頷くと、おもむろに天を仰いだ。

 一時の沈黙が、ついさっきまでのおふざけ的ぬるぬる空気を一蹴する。

 その沈黙を破ったのは、猪熊が耶磨人の湯呑みに注ぐ番茶の弾ける湯音であった。

「さっき皆さんが事件に遭遇された付近を含むこの辺りは、特別監視区域に指定されてまして、防犯に関しては物的でも霊的でも完璧に掌握出来ている――はずだったんです」

 猪熊は急須を机上に置くと、ロートーンの声で答えた。

「今回の一件は、警察のメンツ丸潰れって事か」

 百多郎がぽつりと呟く。

「まあ、そういうことになります」

 猪熊は力なく肩を落とした。彼にとって百多郎のさりげない一言は、最も考えたくない恥辱の現実を宣告された様なものだった。

「時期が悪かったな。〈守り方〉も神霊級の連中が大方抜けているもんな」

 百多郎は眼を細めながら、慰めるように猪熊と萬に語り掛けた。

「あのう、一つ質問をしていいですか?」

 珠璃が遠慮がちに萬に話し掛ける。

「何故、この辺一帯は特別監視区域――特監区になっているんですか? 特に国の重要な施設がある訳でも、忌凶の気が立ち込めているわけでもないのに」

「確かにな。珠璃さんの言う通り、この辺りは、国のマツリゴトに関わる施設や邪気の渦巻く大地でもない、何処にでもある様な市街地だ。でも、問題なのはこの街じゃない」

 萬はゆっくりと天井を見つめた。

「母さん、お願いっ!」

 徐に萬が叫ぶ。

 次の瞬間、部屋じゅう蒼い光で満たされたかと思うと、床面が大きく渦巻きながら急速に複雑な形状を描き始めた。

「すげえ……」

 耶磨人が感嘆の声を上げる。身体が、小刻みに震えていた。恐怖ではなく、感動と興奮の二重奏によるものだ。

 信じられない位リアルな光景だった。立体的な市街図が、彼の脚下一面、それこそ部屋全体に広がっているのた。まるで遥か上空から地上を見下ろしている様な、それでいてピンボケじゃない緻密に再現された市街の風景は、鮮明で迫力のある画像となって彼の眼を釘付けにしていた。

「驚いたか? 母は幻術士だからこれ位はたやすいことだ」

 エキセントリックな現象について朝簡単に素っ気なく語る萬の顔を、耶磨人は緊張した面持ちで見つめた。

「翠の『眼』か……相変わらず細かい所まで見てやがるな」

 百多郎は特に驚く訳でもなく、さも満足気に呟いた。

(学校で自慢できるかも。スマホで画像撮っておこう)

 わくわくする高揚感に酔いしれるあまり、不謹慎な思いに駆られる耶磨人だった。

「ここから丑寅の方角四キロ先に、とある地区がある」

 足元の映像が大きくスライドし、全く異なった風景を映し出す。海岸だ。

 といっても、白い砂浜や松林はその名残すら存在しない。埋め立てられ、水際まで立ち並ぶオフィスビル群が、さながら巨人の行軍のように途切れめなく何処までも続いている。

 その一角にまっすぐ沖に向かって伸びる湾岸道路があり、霧にむせぶ遥かその先に、ぼんやりと空間に浮かぶ巨大な黒いシルエットが見える。

「ドリメガ……」

 画像を食い入るように見ていた珠姫が、ぽつりと呟く。

「正式名称は『ドリームアイランド・メガトキオ』。まあ、大抵は『ドリメガ』って愛称で通っています。」

 猪熊は淡々とした口調で答える。

「何故、ドリメガを監視しているんですか? あそこは、どちらかというと観光都市でしょ?」

 珠璃が探るような目付きで萬を見た。

「確かに、表向きはな。元々は廃棄物の埋め立て地で自然発生するメタンガスの有効利用の為に整備され、その後、TPPに始まる関税撤廃を求める大国の矛先を背ける為に作られた国内唯一の免税エリアとなった。それに便乗して、ショッピング・ギャンブル・テーマパーク――ありとあらゆる娯楽施設が一堂に集まり、凝縮されたアジア最強の歓楽街だ。そして今週末には世界的平和サミットが開催される程の、政治経済面でも躍進的な役割をもつ都心的な存在である反面、悪鬼悪霊犯罪者の類が雑踏に紛れ、地下深くに潜んで域を潜める闇の巣窟でもある」

 淡々と語る萬を、耶磨人は愕然とした表情で見つめた。

「そこって、今週の金曜日に妹達が遠足で行くことになってるんですけどお」

「すまん。脅かすつもりはなかった。我々の間でよく冗談でそう言っているだけで、実際のところはよくわからないんだ」

 青ざめた顔でおろおろする耶磨人に、萬がばつの悪そうな表情を浮かべた。

「学校の遠足かあ。じゃあ、サミット会場にも入るのかな?」

 猪熊が、感慨深く呟いた。

「サミットに? あ、そういやあ、妹達もそれらしい事を言ってました。会場に入れるとか何とか」

 耶磨人は、眼線を中空に漂わせながら、ぼそぼそと呟いた。

「今回のサミットのテーマは〈調和〉だ。それ故に、会議終了後には一般客にも会場を解放しての座談会が計画されている。最も、事前に申し込みの在った者のみだがな。学生参加も可だから、学校がそれに便乗したんだろう」

 徐に語る萬の説明に、耶磨人は口半開きの「へえ」顔をキープしていた。

「でも、特監区に指定されているんだったら、やっぱなんかあるんでしょ……うか?」

 珠姫は、横道に逸れ掛けた話を、怪しげな敬語的表現で強引に軌道修正した。

「余り口外はして欲しくないんだけど」

 猪熊はそこまで口走ると、ちらりと萬に伺いを立てる。すると萬は困ったような表情をしつつも、渋々頷いた。

「実はね、あの島には海外の政府要人やセレブ達がよく御忍びで訪れるんだ。今や、ラスベガスに並ぶ世界的に有名な遊興都市だからね。要は、大人の社交場さ。地上に近い辺りはまだいい。地上から離れるにつれ、我々の監視の眼も届かなくなる。島の急速な発展と共に歓楽街も地下へ地下へと無秩序に開発されていったから、何分不明瞭な所がおおいんだ。犯罪の心配もあるけど、霊的な面でもセキュリティホールがぼこぼこ開いているらしい。さっき萬さんが冗談だって言ったけど、実際にはそうとも言い切れないんだ」

「それで、特監区に」

 珠璃が、納得したように呟く。

「それを守るべく設えられた結界の中で、この騒動が起きちまったって訳か。それも、サミットを控えている矢先にとはな」

 百多郎が、いつになく真面目な表情で呟いた。

「おいおい、御前にシリアスキャラは似合わねえよ」

 突然、ドアが開き、一人の長身の男が現れた。年齢は、見た目は二十代後半。漆黒の黒髪は肩下三十センチ程まで伸び、艶やかな光沢を放っている。切れ長の目はシャープな輝光を湛え、目を合わした者の心の奥底まで探るような碧い輝きを湛えている。

「特捜課の役課長――私の上司だ」

萬が抑揚のない声で彼を紹介した。

「久しぶりだな」

 百多郎がにたにた笑いながら、役を見た。

「おう、何百年ぶりになるかな」

 役が、にやりと口元に笑みを浮かべる。

「ももさん、知り合い?」

 耶磨人が百多郎を横目で見る。

「ああ。奴は役小角だよ。名前位は聞いたこたあ、あるだろう?」

 百多郎の間延びした回答に、珠姫と珠璃の表情が硬直する。

「貴方様が、役小角様……」

 震える声で呟く珠璃を、耶磨人がキョトン顔で見つめる。

「あなた、知らないの? 偉大な聖人であり、修験道の開祖よ」

 珠姫は呆れた顔で途方に暮れている耶磨人の耳元で囁いた。

「すげえ、偉い人って事か?」

 余りにも残念な耶磨人の回答に、珠姫は面倒臭そうにそうそうとうなづいて答える。

「もも、今日訪ねて行った不動産屋、ヒラマヤ不動産で確かか?」

 役の意味深な問い掛けに、百多郎はにやりと笑みを浮かべた。

「何か、面白い事でも掴んだのかい」

「まあな、おめえ、萬に何やら助言してくれたんだって?」

 役が目を細めながら、探るように百多郎を見つめた。

「何も言っちゃいねえぜ」

 百多郎はへらへらとはぐらかすように笑った。

「萬から連絡を受けて問題のレストランの店舗について調べたら、面白い事が分かってな」

 役の眼が、怪しく輝く。

「ほう?」

「一見、厳重な結界が施されているように見えるが、中はざるだった。至る所にセキュリティホールが開いていて、無防備に近かったぜ」

「手抜き工事か?」

「そうとも言い切れねえ。生半可な霊能士じゃあ見落としてしまうような、精巧なカムフラージュがなされていたよ。全てのレストランは中古物件をリフォームしたり建て替えたものだが、、その契約に係わった不動産業者はばらばらだった。但し、共通点が一つあった」

「それは?」

「リフォーム業者さ。エベレストハイムって業者が入っている。しかもこの業者はな、驚くなよ、ヒラマヤ不動産の関連会社にあたるんだ」

 役は得意気に語ると、前髪を軽く掻き上げた。

「流石、いい仕事してくれるねえ。これで、霊能士のお嬢さん方の事件とあの怪しげな不動産屋が完璧に結び付いだぜ」

 百多郎は、満足気な笑みを浮かべながら、嬉しそうに語った。

「だがな、厄介な事が一つある」

役は破顔の百多郎を牽制するかのように、重い口調で苦し気に呟いた。

「そりゃあ、どう言うこってえ?」

 百多郎が訝しげに表情を歪める。

「ヒラマヤ不動産の本社は、ドリメガの中だ。ドリメガのランドマーク、ドリメガスカイタワーの222階に入っている」

 役はぎょろりと目をむくと、吐き捨てる様に言った。

「ドリメガの中だと?」

 百多郎の眼に、好奇の輝きが宿る。

「本社の方に問い合わせてみたんだが、先方は皆さんが行った極楽町に店舗はないとの一点張りだ。その頑な振りがかえって怪しいんだな。連中は何かを隠しているのは確かだ」

 役はたたみ込む様に、百多郎に熱く語った。

「じゃあ、精鋭引きつれてがさ入れかい?」

「それが、そううまくもいかないんだ。ももよ、最近のドリメガは、俺達には行きにくい場所になっちまってな」

 役はそう言いながら椅子に腰を下ろすと長い脚を組んだ。

「どんな? 大人の歓楽街が陥落して品行方正清廉風雅な街になったか?」

 百多郎が超真剣な眼差しで役を見た。

「安心しろ、そうじゃねえ」

 さらりと真顔で答える役。

(こいつら、本質的にはおんなじかよう)

 珠姫の眉毛が物憂げにハの字を描く。

「あの街の経営母体は官民共同の第三セクターだったんだが、ここにきて民間による独立経営の話が出てきてな。政府としては税収だけでなく莫大な利益が転がり込んで来る重要な財源だから用意に手放すことにも難色は示すものの、大勢の官民OBを受け入れてくれる恰好の天下り先だけに邪険にも出来ず、結局のところ、法人化で両者折り合いがついたのが今年の六月だ」

「へええ、そんな事があったのかい。しらなかったぜい」

「ああ。なんせマスコミシャットアウトの機密情報だからな。あ、いけねえ。おめえに喋っちまったぜ。いいか、この情報は他言は無用だぜ」

「心得た。んで? 話にはまだ続きがあるんだろう? 」

「おうよ。それ以降、ドリメガは独自にセキュリティシステムを発展させ、今や浮遊霊や悪霊はおろか、上級霊能士まで入場ゲートでシャットアウトしている。まあ、それでも悪霊や悪霊憑き以外は大抵入場許可は出るんだがな、御丁寧に監視用の式神をつけやがる。スピリチュアル・セキュリティに共鳴し、システムが混乱する恐れがあるという、最もらしい理由をつけてな」

 役は忌々し気に顔を歪めると、苦虫を噛み潰した様な表情で、地の底から込み上げてくる程の重く深い吐息をついた。肺の奥から吐き出された無念の思いは、鉛色の空にたちこめる分厚い暗雲に怯えながら、憂鬱な時の来訪を予期する不穏な調べを奏でていた。

「我々の調査では、ゲートをフリーで通過できるのはせいぜい四級霊能士まで。とはいうものの、一般人の中にも守護霊の力が強過ぎて式神をつけられた者もいます。これだけ頑強なセキュリティを敷いているのだから警察の介入は必要無いというのが、経営母体の財団法人『ドリメガ創造管理協会』の言い分です」

 猪熊が、さりげなく役の補足をする。

「そう言う訳で、俺達はあの島には一切自由に立ち入りが出来ねえ。猪熊は一度ある一件で身分を隠してもぐりこんだものの、連中の監視システムの餌食になって逃げ帰ってきた。入れねえことはねえんだが、入れたところで監視付きじゃあ、行きてえ所も行けねえしな。言い分は正当だが、なんであそこまで警察導入を拒むのか……胡散臭いことこの上ねえ」

 役は悔しそうに意味深な台詞を吐くや、天を仰いだ。

「じゃあ、俺はこれからこちら側の連中と会議があるんでこれで失礼する。萬、猪熊、みんなを家まで送ってやってくれ」

 役は軽く手を挙げて挨拶すると、足早に部屋を出て行った。

「萬さん」

 耶磨人が、恐る恐る萬に声を掛けた。

「何だ?」

「役さん、今、ドアを開けずに出てったよね?」

「私と同じ、あちら側の住民だからな。こちら側の障害物はあってないようなものだ。まあ、見た目が無作法に見えるのでやらぬよう忠告はしているのだが……」

 萬は苦笑を浮かべながら言葉を濁した。

「あの野郎、すっきりしねえことを言いやがって」

 百多郎は眉間に皺を寄せると、役が擦り抜けたドアをじっと見つめ続けた。

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