第3話 トイレ
大宮在住の我が家から車で都内へ。
彼氏さんが昔コミケに行った事があるという事で、私と先輩は彼氏さんに行き方や計画はおんぶに抱っこという状態に。
豊洲から始発に乗りたいから4時出という事になった。
高速はガラガラであっという間に都内に入ったんだけど、豊洲付近に着いてからが大変だった。
豊洲市場があるからか、彼氏さんと同じ考えの人が多いからか、豊洲駅付近はすでに駐車場は満車のところばかりなのだ。
グーグルさんや駐車場検索アプリで調べながら、いくつかの駐車場を回るも全滅。
そうこうしているうちに、彼氏さんがトイレに行きたいと言い出す。
「なんでトイレ済ませてこないのよ」
と先輩。
「済ませてきたよー、だけどトイレが近いんだよ」
と彼氏さん。
なんとこの辺りはコンビニでトイレは借りられず、有明の駅まで行ってそこで一先ず、彼氏さんだけ降りてトイレに行ってもらおうという事になった。
有明の駅についたけれど、反対車線でUターンしなきゃと道を進んでいるうちに国際展示場付近に。
「もういいじゃん、ここまできちゃったら何処か停めてトイレ行こうよ。あ!でも上限ないよどうする?」
「いいよ。こういうのは必要経費だよ」
と某駐車場に停めた。
とにかくビックサイトに行けば、トイレがあるだろうと行ってみると男子トイレだけ長蛇の列が。
この時点でまだ朝の6時なのに。
私たちの午前中の目的は企業ブースなので、ここではなくて青海会場に移動しなくてはいけない。
なので先輩が
「どうせ移動するんでしょ?駅のトイレの方が空いてるんじゃない?」
と言ったのだが、それも確証があるわけではないからと彼氏さんは長い長い列に並んだ。
その間私たちも、ついでだからトイレに行っておこうとなり、入り口付近までしか並んでいない女子トイレに行った。
やっぱり今日は3日目の男性向けだから始発からという女性は少ないのかな。
ところが女子トイレは一人当たりの時間が異様に長い。みんな大さんしてる?と思うぐらい長い。10人待ちぐらいだったのに30分は待ったんじゃないかと思うぐらい待たされた。
入ってみると今は珍しい和式だった。
もしかして最近の若い子は和式に慣れてなくて、手間取って時間かかってた?
そんな私たちがトイレが終わって彼氏さんを探しに行くと、まだ列に並んでいて終わっていなかった。しかもこれはまだまだかかりそうだ。
その上、彼氏さんは車に忘れ物をしてきたというので私と先輩は彼氏さんのトイレが終わるまでの間に、車に戻って忘れ物を取ってくる事にしたのだった。
とまぁ、コミケの話なのに、トイレだけで一話分になってしまったぐらい時間を費やしたインパクトがあった出来事だった。
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