第4話 青海会場待ち
駐車場から戻る途中で、トイレが終わったと連絡が。
もうこの時点で7時を過ぎていました。4時出発の意味って……。
彼氏さんと合流して、青海会場に行くために駅へ。
先輩の予想通り、駅のトイレはガラガラだった。
お隣の青海駅に着いたけれど、こちらもさほど人がいない。
一応、運営さんが企業ブースはこちらという看板を立ててくれていたけれど並んでる人はまだ見えない。
案内に従ってどんどん歩いていき、ダイバシティのガンダム前辺りにきてやっと列が作られていた。
ここまでくるんだったら青海駅じゃなくて台場駅で降りた方が良かったぐらいだ。
どうやら、周りの一般の人たちに迷惑にならないようにするために会場から離れたところから順に列を作って待機させているらしい。
ここで開場近くまで待機するのかな?と思っていたら5分もしないうちに列が動き出した。
それも駆け足ぐらいのスピードで。
これ、走らなきゃついていけない速さだわと思いつつも体力がついていかない。
しかもかなりの距離を進む。
それを5分休憩したぐらいで2回して、開場横に到着したのだった。
何だったの?あの遠回り。しかも駆け足速さの進行。
「段取り悪すぎ!」
と先輩は怒っていたけれど、私はハァハァ息が上がりながらも、各所で誘導してくれている運営さんたち一人一人に「ありがとうございます」「お疲れ様です」と声をかけたい気持ちになっていた。
さて今度こそ、開場までここで待つのかなと思っていたら、ほとんど身動き出来ないぐらいに前横詰めるように言われる。
な、なぜ?この後また移動するの?と思っていたら、もう開場まで移動しないから座りたい人は座っていいし、トイレに行きたい人は行っていいと言われた。
座っていいって、座れないよ、こんなグツグツじゃ。
開場までまだ1時間弱あった。
足さえ動かしにくく、携帯さえ触りづらい状況で立ちっぱなしの中、小雨が降ってきた。辛い〜。
ヘルプマークをつけている私の身体を先輩も彼氏さんも心配してくれ、ありがたかった。
こういう時は固形物を食べてお腹を下したくなと思っていたので、ゼリー飲料とキャラメルを用意していた。
まぁしっかり食べれる人はちゃんと食べた方がいいんだよ。
私は糖尿病で、低血糖が怖いので今回はキャラメルとラムネで対処していたのだけど、キャラメルが思っていたよりも良い仕事をしてくれて1日、私を助けてくれた。
でもやっぱり身動きが取りづらい状況で数十分は辛い。
早く時間が経ってほしいと、私は何とか携帯を取り出してU-NEXTでアニメを観て過ごす事にした。
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