情景06【待合い】

 けだるい月曜日の朝。

 今日も通勤。いつものバス停。

 待合いには疲れたカオしたおじさんの群れ。

 狭間の時間に手持ち無沙汰で、起きろよスマホと、親指でプッシュしたところでとあることに気づく。


 おじさんたちも、スマホを見てるな。


 同じ角度でカオを俯けて。同じようにけだるげに。

 なんなんだろう、この集団。

 もしかして私は、このおじさんたちに感化されている?


 どうしよう。

 無性にここから抜け出したい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る