第346話いろいろと、寝れない

 わたしを寝かせてほしい。


 そんなことを自分に言ってみる。


 実際ヤバイくらい瞼が重い。


 だけど眠れない。


 それだけの誘惑に負けているからだ。


 例えばお気に入りの深夜アニメ。


 2クール目に入ってますます盛り上がりを見せる。


 リアルタイム視聴にこだわる、そんなわたし。


 誘惑は終わらない。


 例えば翌日の学園祭。


 クラスごとにいろんな店を出店する。


 中でも文芸部の同人誌がほしくてたまらない。


 内容を想像するだけで、目が冴えてしまう……。


 そんなことを考えているうちに寝落ちした。


 夢の中で、わたしはあなたと付き合うことになる。


 前から気になっている人だから、ついに夢の中にまで現れた……!


 ま、けっきょく興奮しすぎて目がさめたのだけれど……。


 早く続きを見たいから、たのむからわたしを、寝かせてほしい。

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