第332話熟成は、あせらないで
わたしはお茶を飲む。
試験の前日は冷たい緑茶。
カフェイン効果で頭もすっきり。
カテキン効果で風邪にもばっちり。
わたしはお茶を飲む。
お昼のお供にウーロン茶。
お弁当の唐揚げと最高の相性。
試験疲れを癒す、さっぱりでいい感じ。
わたしはお茶を飲む。
放課後の教室であったかい紅茶。
このあと進路についての面接がある。
気持ちを落ち着けて、しっかりと喋ろう。
わたしはお茶を飲む。
緑茶、ウーロン茶、紅茶。
発酵の度合いが違うだけで、みんな同じ葉っぱらしい。
そういえばあなたは、夢を叶えるために大学を受けるって言ってたな。
わたしはどうしよう?
ただ今人生の発酵期間。
お茶でも飲んで、ゆっくり考えよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます