【枯れ葉】
もんどり打って崩れた桜並木を俯瞰して
懐かしい我が家への道を思い出す
爪の間に残した棘が痛み出す方角へ
しぼんだ金魚袋の多くに棲みつく愛が
秋風と共に花開いていきます
そこに生えてくるつがいの名前を
思い出したくはないので
きつく口を結んだまま水槽に浮かべては
砂糖水の入った器の内側から
漏れてた溜息が曇り出したら
きっともうすぐに冬が現れる
今はただ実が孕むのを待ち焦がれている
あたりまえの並木道でしかない
そこで路頭に迷う、わたしたちは
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