雑葬の柩
数多雑葬の柩にて 絖漬ける光も
夢の淵にて 腰掛ける
開かれた瞼におさめ
まるで私に見つけて頂きたく
綺麗な姿を曝いていたのかと。
空の陰に隠れては雫も溢れず、
只 渇いた叫びが
死ぬことも叶わず。
生き恥も 狂った時を
とどめいるからだ。
軌跡は今もひらひらと戦ぐ
魂が曇天に彷徨い続けている。
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