あさぶき
雌牛を弾くカナボウを
とこしえに夜答えて
悲壮な闘いを調べに乗せ
いざや 床へ逝きます
白き朝を一思いに呑み込むは
浅黒き奈落の花、道標に
廃の彩のあさぶきが
洩れて、爛れて、子を生します
うわつきの喉をゆくゆくまで
暗闇は腫れることがあり
その後、今を持って
ふりかえるものも いない
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