紫色(シイロ

哥を覚えたての円らの中ですら

夕刻は無残にも影を残している


躍る海岸線へ

少しだけ浮いていた足を

簡単に救われるような

水たまりであってほしい


クロスは花畑にて

藤棚の蜜蜂と筆を揮う

滲んだ虹、きっと惨事

モザイク処理された事後


私達は知っている

走り続ける糸車の尖端、

何処かへ迎ふかを

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