蛇の目

幽かな泪が溜まった空の柩から

愛を頂きたい。

天井から口惜しい芽が拓かれ

蟒蛇の外川にペテン師が浮いている。

いや死んでいるのだろう、

表面の黴臭さと裏腹に 煮凝りのような芥ばかり。

この箱庭は 私の腹の底から綻びを垂らし

春を待ち草臥れた 古紙にしか生り得ない 美しさ

木目からのぞかせて。

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