第9話(追話1) 二人の時間

二人が俺のアパートで同棲していた時の話である。


めったに女性が来るようなアパートじゃなかったからな。 


とにかく狭いアパートだった。


そこへ希美が転がり込んできたわけで…


とりあえず希美が大学の勉強を出来るように

一部屋をカーテンで区切って俺のパソコン机を使わせた。 


せっかく気が散らないようにカーテンで区切ってやったのに… 


希美は時々

「拓也の顔が見えない… ♡」

と言っては そこを抜け出して俺の背中に抱きついてくる…


そして 決まって

「拓也 … 好き… ♡♡♡」

と言っては俺の首筋に唇を這わせてくる。


「あ~☆希美に食べられちゃう☆」

とおどけて言うと…


「ヘッヘッヘ 怪獣のぞみん だぞ~☆

拓也を食べてやる~☆」

と言って可愛く俺を襲ってくる♡


「あ~☆ のぞみん に食べられる~☆」

っておどけると…


「ガオー ガオー♡」

って甘噛みしてくる♡



そして俺が

「正義の味方 たくやん だぞ☆

ミニ怪獣のぞみん覚悟しろ~♡」

って言うと…


「あれ~☆ たくやんに食べられちゃう~♡」

って言って、

希美は お尻を見せて降参の格好をする。



「お仕置きだあ♡」

俺は希美を机のあるカーテンで仕切った部屋へ抱っこして連れていく。



「ほら、ここで 【たくやん】が見ててやるから♡」

そう言って彼女の背中からハグしてやる。



「うん♡のぞみん頑張る♡」

そう言って希美も勉強に集中したっけ☆


………………………………………………………………………



ある日、お互いが夕飯の買い物をしてくると思ってて…

何も食べるものが無かった日があったんだけど…


「私は良いの…

でも拓也は ちゃんと食べなきゃあ☆」

そう言って希美はコンビニで おでんを買ってきたっけ☆


でも…

「希美が食べないのなら…俺だけ食べられないよ☆」

って言うと…


「じゃあ、こうして食べよ☆」って

チクワの端を噛んで差し出したっけ♡



希美の唇を噛まないように気を付けたから…

そのまま口付けするようになって…


「美味しいキスだね♡」って言って…

そのうちディープキスになっちゃって…

お互い我慢出来なくなって…


♡ ♡ ♡


懐かしい話だ…☆

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