第10話(追話2) 希美と初めてのデート
希美のメルセデス(車)がエンジン故障で路肩に停まって…希美がボンネットを開いて覗き込んでいた。
「お嬢さん…どうしましたか?」
そう俺が声を掛けたのが…俺と希美の出逢いだった。
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「拓也さんったら…お礼を受け取ってくださらないんですもの…
【今度ね☆】って仰るから…
こうして私来てしまいましたわ。
いつもなら早々殿方の誘いには乗らない方ですのよ☆」
希美がそう言ったので
「それが私の手口です…
だってそうでも言わないと貴女をデートに誘い出す事が出来ないって思ったからね … 」
そう言って…
希美を慎み深くお堅い女性だと認めたので、
希美も安心して付き合う事が出来たのだと思う。
「私 今日は冒険したい気分なの…☆
拓也さん…私の恋人役を担当してくださらない☆」
希美は その日そう言った☆
公園のベンチに二人仲良く座って綺麗に沈んでいく夕陽を眺めていた☆
「拓也さん☆…… 」
希美の目は潤んでいた。
「希美ちゃん☆…… 」
俺は希美の肩を抱き夜風に少し冷たくなった彼女の身体を思いやった☆
会話を少し控えて車をスタートさせると…
希美は俺に頭をもたげて来た☆
「拓也さん…私 貴方が好き☆」
海の波の音が聞こえる丘に車を停めて…
俺は助手席の希美を見つめた☆
「拓也さん…笑うかも知れないけど…私 こんなに人を好きになったのは初めてなの☆」
俺は希美にゆっくりキスをした☆
もし希美が嫌ならキスを止められるくらい ゆっくり…
希美は泣いていた☆
「嫌だった?」
「ううん…嬉しいの☆ こんなに人を好きに成れるんだって…
好き…拓也さん…大好き♡」
希美は俺の首に手を廻して自分からもキスをした☆
そして、頬擦りをして涙に濡れた顔を俺の胸に埋めた☆
俺は希美の頭を撫で彼女の身体を抱きしめた☆
この幸せが続くと良いな…と心から願った。
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