第2話 彼女の好奇心

デートの日の彼女は…活動的である。


彼女は遊園地の乗り物が好きだ。


ジェットコースターやフリーフォール。

三つ続けて乗るとめまいがして…

暫く動けない私に反して、

全く何ともない彼女。


どうも三半規管の出来が違うらしい。


とにかくじっとしている事が耐えられないみたいで…

食べているか、乗り物に乗って絶叫している!


お察しの通り、夜の付き合いのほうも凄いのだが、それは他の機会に書くことにする。



俺の自意識過剰なんだか、

デートの日は下着が見えるか見えないかのスレスレのミニスカートを履いてくるのは当たり前で…


胸元も自信ありげに大きく開いた服を着てくる。

まるでキャバレーの店内の姉ちゃんの服装だ。


彼女が普通の恥じらいのある女性で…

それなりの可愛い服装なら良いのだが…


ここ数ヶ月 今の彼女と付き合い始めて…

心の休まる日が無いのである。



彼女はいつも俺に要求してくる。


今度のデートには同じ青色の服を着て来いとか。


デートのコースはエキサイティングなアイテムを盛り込めとか。


「ショボイ格好して来たら、他の男に乗り替えるからね」

とか。


具体的にエッチの時には3回はエクスタシーを感じさせてね…とか。


この頃は俺は彼女とのデートにウンザリしている。 


トキメキが感じられないのだ。


………………………………………………………………………


そこで俺はエスケイプする事にした。


ある日の日曜日に俺は富士山を目指した。

純粋に山登りを満喫したかったのだ。


しかし、神様は俺に重荷を負わせる。


一人登山だとして登り始めたのだが、

帰りには俺のタイプの女性と一緒に下山してきてしまう。


その女性は俺の腕を取り、

すっかり恋人気取りだ。 


どうも俺の先祖は色恋沙汰で重い罪を犯したらしい。



その女性は俺の部屋に遊びに来たいと言った。


それは困る。 

何かの拍子に今の彼女と出くわしたら面倒くさい。


俺は街中にあるインターネットカフェに彼女を誘った。 


彼女は しおらしかった。 

結局そこからホテルに行くことに成ったのだが、彼女の恥じらう姿が俺の感性をくすぐる。 


今はこんな恥じらう女性だが、

すぐに この女性も小悪魔に豹変するだろう。 


ここは、これっきりの関係にするほうが得策だ。 

くわばら くわばら。


………………………………………………………………………


その次の日曜日には東京お台場から横浜へかけてドライブした。 


隣に座っているのは今付き合ってる小悪魔な彼女だ。


ハッキリした顔立ちだからか、

派手な色のスポーツカーとの相性が良い。 


今日着ている服はハリウッド女優がアカデミー賞の主演女優賞を取った時のドレス?のようだ。


ふと【コイツ場違いな服装して来やがって!】と言いたい所だが、

この彼女と付き合っている限り…

これが普通なのだと感じさせられる。


逆に現実逃避したい彼氏には もってこいだ…。


そんなこんなで日曜日の一日は暮れていく。


夜のデートの描写もしたいところだが…

またにしよう。

あまり気乗りがしないからね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る