第6話 ミントちゃん探しー解決

出迎えてくれた男の子は、早速自分の部屋に案内する。

ニャアー、と警戒心をあらわにミントちゃんは部屋の机の隅にかくれていた。

正美さんは手慣れた手つきで、猫用ゲージをミントちゃんの出てきそうな方向へ塞ぐように置く。そして、玩具の猫じゃらしで上手く誘導してゲージの中へ入れる。ものの5分もかかっただろうか。

萎縮している、男の子へ

「ありがとう。よく勇気を出して電話かけてくれたね。お父さんには私たちから説明したいから、仕事がから帰って来る時間帯教えてくれる?」と、雅美さんは声をかけて出る。

少し不安ながらも少年は、ホッとした様子で

見送ってくれた。


ゲージを抱えたまま、5分もかからないミントちゃんの家まで直行する。

上田さんの家に向かう途中で、ミントちゃんの飼い主こと、増田 京子には概要は説明してある。

同じような建て売りの家の一角が増田の家だった。

上田さんの家からでたあたりで、遠目に太めの女の人が視界にはいっていた。

小走りに女の人は、近づいてくる。

「ミントちゃん?良かったー。無事で、ほとんど眠れなかったのよー。」増田さんですね。便利屋 水藻です。

家の中へ、案内されてテーブルを囲み話しが始まる。ミントちゃんはその間に、ネコ缶を夢中で食べている。お腹が、減っていたのだろう。雅子は、色白で目が細く、首の短いぽっちゃり型の体型だ。休む暇なくお茶と、お菓子が目の前に置かれていく。「京子さん、お気遣いなく」「長年一人暮らしだから、人と話するのが大好きなのよ。」京子の細い目が、いっそう小さくなる。

「犯人が、上田さんだなんてやっぱりねーって感じよ。あの人、私のやることなすことが、気にいらないの。」から、はじまって20分は愚痴のオンパレード。しかも雅美さんが話しを修正しても、すぐはずれてしまう。

今回、大人同士の関係はひとまずおいといて、間に入った子供が、通報してくれたこと。そのことだけは雅美さんは何度も強調していた。











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