メメントモリ フロム ディキシーチキン 企画

テスト

　男が見えない何かに突如、弾き飛ばされ、体のバランスを崩して地に倒れこむ。

　左手から地面に吸われていく様が網膜に焼き付いていた。狙撃されたのだ。

　刹那の間、エメルは咄嗟に男に手を伸ばし、首筋を掴むと部屋の隅にある金庫の陰に引きずり込んだ。

　赤黒い蛇行した血の轍の上に銃弾が刺さり、弾けて背後の壁を撃った。

　派手に飛ばされていた、ライフル弾で間違いない。

　窓際から伸びる影を隔てて、エメルの向かいに屈んでグロックを両手に包み持ったチェンが遮蔽物にいる、指で応戦しないように指示して、負傷した刑事に目をやる。

　顔は青白く、中央に深い皺がより、ねじれて裂けそうな苦悶の表情、喉の奥でゴロゴロなっている重い悲鳴にならない苦しみが事態の重さを告げている。

　ナイフで腕の付け根部から下の衣服をはぎ取りにかかる、男の絶叫が部屋に響くが躊躇わない、ライフル弾が貫通した箇所は肉体の損傷が激しい。血管を、骨を断ち、筋組織を広範囲に破壊する。腕を失う可能性もあるが、溢れ出る血の量が激しく、銃創を詳しく見るよりも早急な止血が必要だった。

「応援を呼びます」

　チェンが言った。エメルは「F……」と言いかけると、チェンは頷いていた。

　変な男だと思っていたが、元来の要領の良さが緊急時に際立ち、頼もしかった。

「早く来いと言え。大袈裟にな。ライフルで腕を撃たれている」

　手持ちの包帯を丁寧に迅速に巻きながら口早に。

　チェンは首を振った。

「

消化器を使う

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　前提

　芸術祭の情報は伏せている段階。

　街はクラッカーアートで一部、スラムのように見える場所あり

（メインは会場内。ホテル有）

　国際美術博覧会会場（地下）（要塞）

　重装備、私設兵在

　パーティ会場

　世界35か国のパビリオン、各国の食事が楽しめるレストラン

　非合法品の闇取引の会場でもある。

※※※

ここに書いたものが利用されるのは

不愉快でならない。

脅された、嫌だ。

死ぬぞと脅迫される。

不愉快。