大いなる友達

Mさん

 私の癖「話題飛ばし」については以前書いたと思うが、その時に触れた相性のよさと根本が近いところにあるのが、「お互いに認識や意識の違いを指摘しやすく、かつそれらと人柄を分けて考える(少なくとも無意識に混同していない)ため、定義を曖昧にしたまま進めたくない話をしやすい」という特徴を持つ人と一緒にいるときの居心地のよさである。と私は思う。まさにこれの代表みたいな人が私の友人の中にもいて、その一人がMさんというのだが、この子がまあ私と相性がいい。

 それだけではなくMさんは、頭を使う話や議論を楽しんでくれる人だという信頼が私の中にあるため、その手の話を躊躇わずにできる。例えばいつか書いた「ミッちゃんと私」のような概念の話(「ミッちゃんと私」は一応、言語化しづらい概念にミッちゃんと名前をつけました! という、概念のお話だったのだ)にも理解と共感を示してくれて、さらにはめちゃくちゃ豊富な語彙で褒め倒してくるものだからこれはなんというシャブなのか。

 私と私の文章が凄いかどうかは置いておくとして、私の周りは好きという感情を伝えることを躊躇しない人が多い。これはとても良いことだ。主に私の精神衛生上。だからミッちゃんを読んでもらった時も、各々が内容に対する共感、概念を言語化したこと、言葉選びや言い回しについてなど、いくつもの面から褒めてくれるので、自分は天才なのではないかと思った。いわゆる天狗になるというやつだ。

 そんな褒め上手な私の友人達の中でもMさんは、私を調子に乗せるのがとりわけ上手い。これは彼女の観察眼と読解力のお陰だろうと私は思う。どういう意図でその文章を書いたか、どういう意図でMさんに読ませているかを全て把握しているかのように欲しい言葉で褒めてくれるのだから、そうとしか思えない。

 そんな彼女の力があれば、私がどう表現しようか悩んでいることもすぐに文章にすることができる。私がニュアンスで喋っても、言いたいことをすぐさま汲み取って「こういうこと?」と確認してくれる。意識を共有していたのかと疑うほどに的確に言語化してくれるので、気持ち悪くさえある(もちろん褒めている)。


 ここまで書いたはいいが終わり方が浮かばないため、このまま終わることにした。彼女ならきっと的確な締めの言葉なんかを書けちゃうんだろうな。

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