外伝 一
時は遡り数千年前。
太陽が昇る少し前の時間、世界一高いと言われている山で神獣と対峙していた。
「エンリ師匠~。 神獣の相手なんて無理ですよ~」
彼女の名前は二刀流使いのアニス・アーサー。俺こと『黄金の吸血鬼』エンリ・バーゲス・サイセンの一番弟子である。
「じゃあ俺が先陣を切る」
そして彼は二番弟子の勇者に憧れているリユンだ。 片手剣を装備している。
「待てリユン。強力な攻撃は無しだ。 使役したいから手加減してくれ」
「手加減……ですか……難しい……」
勇者に憧れを抱いているがリユンの実力は勇者を越えている。 慢心させない為にも修行を続けている。
そして神獣は大きな鳥のアヴァランチバードというモンスター。
しかも亜種。 到底手加減できる相手ではないが修行の一環だ。
「グラビティ」
リユンが得意としている魔法。 重力の圧を敵にぶつける魔法だ。
「アニス、今のうちにやれ!」
「私に指図しないで。黒・龍刀『四天の龍鬼』」
二つの黒い刃がアヴァランチバードに当たったが無傷。
(( このままではエンリさんに良いところを見せれない))
弟子たちの心の声が顔に出過ぎて分かりやすい。
「私のとっておきで決める!」
「獅炎肆式『獅子舞ー連獅』」
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