第2話 Before 田中 哉太 〜 After カナタ・タナファー From〝エロゲのような世界〟での旅路の途中。

ご機嫌よう皆さん。


田中 哉太 改め、カナタ・タナファーです。


宿屋に泊まるさい。台帳に名前を記帳したら、この世界の文字に勝手に変換され。なんか、名前がやたらおっしゃれぇ〜な感じに変換されたので、そのまま名乗る事にしました。


I amカナタ・タナファーです。


さて、無事にのじゃロリ可愛い。愛しの幼女神様がおっしゃるところの——〝エロゲのような世界〟に降り立ってから、早一週間の時が過ぎ去った。


いろんな出会いと別れがあった。


この〝エロゲのような世界〟の大地を、自分の足で歩き、目で見てまわり。


目蓋に焼き付くような、美しい思い出ができた。


それと一緒に、消し去りたい阿鼻叫喚の地獄絵図トラウマもできた…。


うぐぅ…。


今はたくさんの思い出を胸に、ここらで一番大きな街 ヘルムデナブル(兜で嬲る?)を目指し、旅を続けている。


俺が旅を続ける理由。


それは—— 〝嫁〟探し。


前世では結局〝嫁〟どころか、彼女もできぬまま死んでしまった…。


今世では絶対、可愛い〝嫁〟を手に入れたい。


それも複数っ‼︎


せっかく〝エロゲのような世界〟に降り立ったのだ。


俺は〝ハーレム〟のぬしになるっ‼︎


ん?


いま、お前の肉体カラダは女だろって?


ハハハ。


No problem.—— 大丈夫、生やせ・・・ます。


エロの世界では、一般的な事。


フタナリなんて、珍しくもなんとも無い。


だから、チ○コが脱着自由とか普通、普通〜‼︎


俺の〝なる剣〟が女体を衝くぜっ‼︎


ハーッハッハッハッハッハッ‼︎


さて、この〝エロゲのような世界〟を歩きまわって早一週間。


すでにいくつかの村や、小さな町に辿り着きはしていたが—— 俺はその場に留まることはしなかった。


なぜなら、村や小さな町にはほとんど、〝普通の人族〟しか居なかったからだ。


せっかく、〝エロゲのような世界〟という〝異世界〟に来たんだ。


どうせなら、〝ファンタジー美少女〟を嫁にしたい。


エルフに獣人、ロリロリドワーフ、龍人ドラゴニュートとか—— あと、あと何だろう?


まぁ、いい。


ファンタジーな世界の種族を〝嫁〟にしたい。


稀に村や小さな町でも、獣人やハーフエルフといった種族の住人を見かける事ができたが…。


すでに家庭を築き、仲睦まじく暮らしていたので、俺がそこに割って入るわけにはいかなかった。


NTRという手もあるが…。


やらない方がいいだろう。


エロゲではよくあるNTRだが、現実でそんな事をすれば、刃傷沙汰に裁判沙汰—— お先は真っ暗だ。


例えこの世界が〝エロゲのような世界〟であっても。そんなモノ、俺はノーセンキューだ。


相手に番いがいるなら、俺はクールに去るぜ。


あばよっ‼︎



☆★☆ TSF -〝H(TS)〟&〝H's〟☆★☆



…………。


それは、今晩の宿を得るために立ち寄った。宿屋での出来事だった——


「結婚しよう、君の為なら妻も娘も捨てる。二人でこの宿屋を切り盛りして、幸せになろう」


おうっふぅ…。


「アンタっ‼︎何言ってくれてんだいっ。その子とこの宿屋を切り盛りするのはアタイだよっ‼︎アンタが出ていきなっ‼︎」


え、えぇっと…。


「お父さんもお母さんも、なに言ってるのよっ‼︎カナタさんと一緒になるのはわたしだよっ‼︎」


ちゃうねん。


「みんなぁっ‼︎これ以上、俺の、俺のためにぃ…あ、争わないでくれぇーーっ‼︎(はずかしいぃっ‼︎)」


ホンマちゃうねん。


番いがいるなら、クールに去ると決めた筈なのに…。


俺の意思を無視して、幸せなご家庭の方がクラッシュしようとしている。


お、俺は悪くないぉ…。


こういう事は他の場所でもよく・・あった。


俺が〝美の女神も羨む〟ほどの美少女になってしまったせいだ。


美しく、なり過ぎたせいだ。


クッ…すまない。


俺が美しくなり過ぎたばかりにっ…‼︎


「二人の幸せのためなら、他者の命を摘み取ることもやぶさかでは無い(お前たちを殺す)」


「あぁ、そうかいそうかい…よろしい。ならば—— 戦争だ(ぶっ殺す)」


「フフ…フフフフッ!待っててね、カナタさん。いますぐこの二人、殺すからっ‼︎(死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇーーっ‼︎)」


「は、はわわわっ…‼︎」



ほん、とぉーにっ!


すまないっっ‼︎

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る