妹が美少女なんて反則だ！ ライバル多しでハーレム状態に⁉︎ 俺はドキドキが止まんねえ💓！

第98話 過去があるから今がある

「へぇ〜　そんな出会いがあったのですか・・・」

「ふぅ〜ん・・・　お兄ちゃんもたまには言いこと言うじゃない」

「さすが快ちゃんですね」

あれは遠い記憶だ。ただ今でも深く、記憶に焼き付いている。あの日、俺は小学校で初めて友達を持った。あれから他にも友達はできた。ある意味で助けられたのは俺の方かもしれない。

「快斗・・・　あの時はほんとに嬉しかった。私は幼稚園の頃からよくいじめられてた。でもあの時に快斗が助けてくれたから・・・　あの出来事があったから、私は今の私になってる。ほんとにありがとね❤️」

ありがとう。その言葉はどんな言葉よりも優しく、胸に響きわたる。

「俺の方こそありがとな。美香」

あのささやかな出来事のおかげで今がある。そこに感謝しなければ。

いつの間にかみんな笑っていた。過去があるから今がある。俺には美香、結衣、梨沙。3人共に大事な思い出がある。それを忘れないで、今を楽しんだら次は未来が待っている。果たして未来はどうなるのか。そう思いながらバーベキューの火は少しずつ消えていった。

「じゃあそろそろ今日は終わりでもいいんじゃないか？」

いつの間にか昼の3時頃だった。やっぱり時間が経つのは早い。

「そうだね！」

「では私の別荘に行きましょう！」

「今日は楽しかったね！」

「明日も楽しもう！」

「ああ。そうだな」

過去がなければ今もない。だから人は未来の為に今を精一杯生きる。たまにそんなことを忘れてしまうが、俺は美香や結衣、梨沙との記憶は決してわすれないだろう。

「みんな！　ほんとにありがとな！」

こうして1日目が終了した。