第70話 水着お披露目で〜す!

ただいま俺と美香は水着売り場にいる。そして、なぜかあかりと麗奈ちゃんも来ている。


「な、なんでお前らまで・・」


「べ、別にいいじゃん!」


「お兄さん! 私の水着、期待しといてくださいね❣️」


「ははは・・・」


このメンバーで水着の買い物とか嫌な予感しかしねえな。


「それじゃ、俺はあっちだから・・ 1時間後にここで待ち合わせな」


『はーい!』


俺は男子の水着売り場に行った。


「はぁ〜 そういや俺、泳げねえんだよなぁ・・」


そう。みんなノリノリだが、俺は全くと言っていいほどカナヅチだ。学校の授業でも端から端まで泳げたことがない。


「うーん・・ あんま目立たないようなやつに・・」


売り場には色んな水着があった。水玉模様のものや波がいっぱい描いてあるもの。そのほかにも派手なものばかりだ。


「よし。これにするか!」


俺はあまり模様が入っていない黒色の水着を選んだ。


「美香達はもう水着選んだかな?」


べ、別に楽しみというわけではないが・・ まぁ見に行ってみるか。俺は女子の水着売り場に行った。1人で行くと、周りから変な目で見られるんだけど。


「お〜い美香〜! 水着選んだか?」


「か、快斗⁉︎ ちょ、ちょっと待って!」


美香はただいま試着中だった。この前の梨沙の二の舞は嫌だからな。そんなことを考えていると美香が出てきた。


「か、快斗? ど、どうかな❤️?」


「え、えーっと・・」


花柄の可愛いビキニだ💘 う〜ん・・ 目のやりどころに困るなぁ。すごい可愛いと思うけど。


「に、似合ってるよ?」


「そ、そう? てへ❤️ ありがと❣️」


か、可愛い💕 水着でそんな顔されると、俺多分耐えられねえぞ。


「お兄さん! こっちも見てください❣️」


次は麗奈ちゃんの水着。まぁ思った通りだが、惜しみもなく、露出が美香以上に激しい。胸とかほとんど見えてるよ? 下の方も短いし・・ まあ普通に可愛いんですけど💕


「か、可愛いんじゃないか?」


「も、もうお兄さんったら! どこをじろじろ見てるんですか? 胸みたいんですか❤️?」


「ば、ばかいえ・・ んなわけねえだろ!」


「てへへ❤️」


これだから麗奈ちゃんは・・ なんというか羞恥心というものがないのかよ?


「あかりのも見てやって下さい!」


「ん? あかりはどこだ?」


そういえばあかりがさっきからいない。あかりの水着も気になるなぁ・・


「ほら、あかり! はやく出てきなさいよ!」


「で、でも・・ さ、さすがに恥ずかしいよ・・」


「いいからいいから!」


麗奈ちゃんが強引にあかりを引っ張ってくる。


「お、お兄ちゃん❤️? ど、どうかな❤️?」





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