第69話 ご褒美あげます!

「快斗〜 ここ教えてくんない?」


「え〜っとだな・・ ここはこうして・・・」


美香との勉強は思ったより楽しかった。美香は意外と理解能力もあり、俺の言ったことをすぐに理解してくれた。


「美香! やればできるじゃないか!」


「てへへ❤️ ありがと❣️」


これまた美香が嬉しがっている姿は可愛い。思わずドキッとした。


「はぁ〜 疲れた〜 快斗、そろそろ休憩しよ!」


「ん? まあいいか」


「やった〜!」


美香にしては2時間よく頑張ったと思う。前に一緒に勉強した時はまったく集中力がなかったからな。


「よく頑張ったな、美香! すごい進歩だ! ご褒美に何か欲しいものあげてもいいぞ」


ご褒美もらうとやっぱり、もっとやる気が出るよなぁ。美香も頑張ったし何か一つくらい・・


「じゃあ頭なでなでして❣️」


「へ? そんなことでいいのか?」


頭をなでるだけでいいのか?


「ん〜っと・・ じゃあキスも❣️」


「は、はい⁉︎」


なんかご褒美が変な方向にいってきている。まぁ頑張ったしこれくらいは・・


「わ、わかったよ・・ こ、これでいいのか?」


俺は頭をなでた後、美香の柔らかい唇にキスしてやった。


「あ、ありがと💓」


「ど、どういたしまして?」


なんか、おとなしい美香も可愛い💕 なんか俺まで恥ずかしくなってきた。


「・・・そ、そういえば、快斗って夏休み予定空いてる?」


「まあ基本は・・」


急に何の話だ?

ちなみに俺は毎年、夏休みはすごく暇だ。旅行に出かけることもなければ、友達と遊ぶこともない。


「なんか結衣が別荘に連れてってくれるらしいよ?」


「へぇ〜 結衣がねぇ・・」


さすがお金持ち。別荘まであるんですか。でもあのお姉さんに会ったらちょっとなぁ。俺、あの人苦手なんだろうか?


「それでね。その・・ 行き先は海らしいんだけど・・」


「海かぁ・・」


海なんか行くのは小学生以来だな。俺、まだ泳げるのかな? 今年の夏休みは楽しくなりそうだな。


「快斗さぁ・・ 今から私と水着を買いに行かない❤️?」


「え⁉︎ 今から⁉︎」


い、いや、勉強は⁉︎

しかも水着を買いに行くって、俺付いて行って大丈夫なの?







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