第28話 俺の気持ちは
俺は今風呂に入っている。風呂に入りながら考えていた。
「あぁ〜もう。さっきの光景が頭から離れない‼︎」
そう、さっきの梨沙の姿は思春期の俺には刺激が強すぎた。同級生の裸なんか見たら普通こうなるだろ。
「はあ〜 俺寝れるのかなぁ?」
俺は嫌な予感でいっぱいだった。
俺は風呂から上がった後、外に出ていた。
「快ちゃん? どうしたの?」
「いや〜 俺は将来何をするのかなぁて考えてたんだよ」
「そんなの決まってるじゃん。快ちゃんは私の旦那さんよ❤️」
こいつはまたとんでもないことを言い出すんだから。そりゃあ梨沙、俺だって結婚願望はある。けどお前かどうかはわからんぞ。
「快ちゃん、この際はっきり言いたいことがあります」
「何だ? そんなにあらたまって」
梨沙がこんなに礼儀正しくするなんて珍しいな。
「・・・私と付き合って下さい」
「う〜ん・・・」
俺はいきなりの告白に少々驚いている。でもなんか嬉しい。これが恋ってやつなのかなぁ。俺は幼稚園の頃、梨沙とこのままずっと一緒にいると思っていた。梨沙のことが好きだった。でも梨沙とは離れ離れになってしまった。その後から俺の青春は幕を閉じている。
「梨沙、俺の初恋の相手、知ってるか?」
「え〜〜! 快ちゃんに初恋の相手がいるの〜?だれだれ〜?教えて〜」
「それは言えないよ」
「なによ〜 けちんぼ〜」
ほっぺを膨らました梨沙も可愛い。まあこの思いはまだ言うべきじゃないし、もう少し後になるだろう。
「快ちゃん、さっきの返事は?」
「そうだなぁ。・・考えておくよ」
「うん、わかった。返事期待してるね❤️」
正直、梨沙と付き合うのは魅力的だ。でも俺の周りには美香や結衣、あかりがいつだってそばにいてくれる。だから今決めるわけにはいかない。
「じゃあ寝よっか」
「ああ、ベッドは別だからな」
「もう〜 わかってるって。 もしかして期待してんじゃないの〜?」
「そ、そんなわけないだろ。おやすみ」
「おやすみなさい❤️」
俺は気持ちよく寝れた。なんでだろう。何か気持ちがラクだった。そして幸せな気分だった。
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