第27話 もしかして期待しちゃった?
「いいじゃん、普通のホテルと変わんないし、ここが1番安かったんだよ〜」
「いや〜 でもここは・・」
さすがに俺にも抵抗ある。この時間に2人でラブホはちょっとなぁ。第一、梨沙は大丈夫なのか?俺、お前に何するかわかんねぇぞ。
「お、お前は抵抗ないのか?」
「大丈夫だよ〜 快ちゃんのこと信用してるし。それに・・相手が快ちゃんなら別にいいかもよ❤️」
え?なに?その思わせぶりな言い方。やっぱここは俺の心に危険だ。理性を失ったら何をしてしまうか本当にわからんしなぁ。取り返しのつかないことになったら美香にも結衣にもあかりにも言い訳できないだろ。
「とりあえず入ろうよ〜 ふつうに泊まったらいいじゃん」
「ま、まぁそれもそうだな」
確かに。俺は何を意識しちゃってるんだ。そうだ、普通に泊まりたいと梨沙は言ってるんだから。
「てか家はどうすんだよ‼︎ ここから家まで歩いて何分だ?」
「えーっと ・・3時間位かな?」
「はぁ〜〜〜⁉︎ お前〜‼︎ はかったな‼︎」
「てへっ❤️」
もうこんな時間だし泊まるしかないじゃねえか。高校生の男女2人が一つ屋根の下で寝れるのか?
「はぁ〜 とりあえずチェックインしようか」
「やった〜 私の作戦勝ちね!」
こいつ〜 ふざけんなよ。俺も二度と家にもどれねえよ。
「大丈夫よ。ベッドはちゃんと2つあるから。 もしかして期待しちゃった?」
「お、お前はな、何をい、言ってるんだ」
「もう〜 快ちゃんったら❤️ うろたえすぎだよ〜」
「・・・」
くそ、やられた。よくよく考えてみれば同じベッドで寝るわけない。俺何考えてんだよ。恥ずかしいわ。非リア充の欲望が。性欲が。こみ上げてきてしまう。
「じゃあ快ちゃん、私お風呂入ってくるね〜」
「あ、ああ」
「なに〜 顔赤くしちゃって。私と一緒に入りたいの?」
「そ、そんなわけ・・ないだろ」
「なによ? その間は」
「い、いや何でもないから。早く入ってこい」
「はいはーい」
俺はなんで顔を赤くしてんだよ〜 そりゃあ俺だって女子と一緒にお風呂に・・ いや、だめだ。俺は何を考えてんだ〜‼︎
「俺はまともだ。 何も考えるな〜‼︎」
「快ちゃん? 何か言った?」
「どぇ〜 こ、こっちに来るな。 早く風呂の中に戻れ」
「なに〜 私のおっぱい見たいの〜❤️?」
「な、な、何を言ってるんだ。お、俺、外の空気吸ってくる〜‼︎」
俺は部屋を飛び出した。やばい、俺の心は1日もつのか?
部屋に戻ると梨沙がちょうどお風呂を上がったところだった。
「次快ちゃんどうぞ〜 美少女の残り湯を堪能してきてね❤️」
「・・・」
わかった。わかったからバスタオル1枚でそんなにはしゃがないでくれ。とその時だった。やっぱ神様は意地悪だな。
「あ!」
「あ⁉︎」
梨沙のバスタオルがすべり落ちてしまった。俺の目の前には胸の膨らみが。
「どわぁ〜 早く向こうへ行け〜‼︎ もう勘弁してくれよ〜‼︎」
あかり、最初に言ったあの約束覚えてるか? 俺多分守れねえわ。
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