第18話 結衣の本音は?
日曜日。二日目のデートとなるとちょっとは慣れてくるなぁ。今日は結衣とのデートの日だ。昨日とはまた違った雰囲気になりそうだな。それにしてもこんな高級そうなおしゃれなカフェで待ち合わせとは。さすがお嬢様だな。
「ごめんね快斗くん、待ったかしら?」
結衣が現れた。白いワンピースにオフショルダーの花柄の服。露出度がいやに高い。
「お、おう。大丈夫だ」
「ねぇ、この服どう思います?」
「あ、ああ。似合ってると思うぞ」
「それはありがとうございます」
ああ、想像以上に可愛いな。どうしても目がいってしまう。
「そ、それより敬語はやめにしないか?」
「なぜですこと?」
「だってほら・・ い、一応俺たち・・
彼女なんだし」
はあ〜 自分で言うのも恥ずかしいな。
「そうね。わかったわ。よろしくね、快斗くん❤️」
「・・・・」
やばい。俺、何意識しちゃってんだ。これは演技、演技のはずだ。結衣は一つ一つの仕草が可愛らしい。例えば首をかしげる所とか、たまに天然な所とか。そこについつい目がついていくからなおさら照れる。
「そ、それよりどこに行くんだ?」
「とりあえずカフェの中に入りましょ」
中に入ると、とても高級感あふれる装飾だった。一回こんな所入ってみたかったんだよな〜
「快斗くんは何食べる?」
「そうだなぁ。俺は・・」
ここのカフェはメニュー満載だった。ん? 1番下に割引のものがあるな。えーと、「パフェ 恋人様にオススメ!」って何だよこれ! 嫌な予感しかしないじゃねえか。絶対これは選ばねえぞ。
「俺はコーヒーにし・・」
「せっかくだから1番下のメニューにしましょ❤️」
「・・・・」
結衣。その服装でその笑顔。凶器になってるぞ。そんな可愛い顔で言われたら男は断れねえんだぞ。
「ま、まあ結衣がそう言うなら・・」
「やった〜 快斗君優し〜〜」
だからその笑顔をやめろ。俺の欲望が爆発しちまうぞ。第一、リア充メニューって何をするんだよ?
「お待たせしました。ご注文の品です」
出てきたのは豪華にハートのチョコで盛り付けられたパフェだった。すげぇうまそうだなぁ。パフェには二つのストローが刺さっていた。
「これを二人で飲めってこと?」
「そうみたいだな」
なるほど。これぐらいならまだいいだろう。もっと嫌な予感はしていたのだが。
「快斗君、これおいしいね~」
「ああ。これは絶品だな」
「パフェの横にコインみたいなのが置いてあるけど、それ何だろう?」
「???」
さっきまでこんなのあったっけ?店員さんに聞いてみるか。
「あの~ これは何ですか?」
「それは恋人メニュー限定のプリクラコインとなっております」
『ええ~~~~~⁈』
はあ~ やっぱりややこしいものがついてるよな。
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