第2話

夕方、彼からLINEがあった。

「俺は、後1週間ぐらいしたら引っ越しちゃうけど、引っ越すまでの期間でもいいから付き合って欲しい。」

このLINEが来た時、私は

「1週間だけ…。」

と思った。

その日から2日ほど悩み、私は返事をした。

返事は、

「はい。」

卒業・引越しまで後少しだったが、私は「はい。」と返事をした。なぜなら、私も彼が好きだったから。その時は引っ越してしまうというショックで答えられなかった。

引っ越してしまったら会えなくなる。だから、できることをしてあげたい。と思い、イツメンに話をしてみた。

「今度映画とか見に行かない?皆で」

私がこう話しかけたところ、1人の女子と2人の男子が「いいよ、行こう。」と言った。計5人で映画を見に行くことになった。

当日、私達は映画を見に出かけた。

その時''ボス・〇イビー''というのがやっていたため、それを見ることになった。

席に行こうとした時、偶然彼と隣に座ることになった。

返事をしてすぐだったので、すごくドキドキしていた。

私はいつも映画を見る時手を横にブラーとしちゃう癖がある。たまたまその癖がでてしまい、彼の手と当たってしまった。

私はドキッ!っとし、すぐさま手を隠した。

映画が始まり、見ている時私はまた癖がでていた。その時彼が手を握ってきた。

そのまま手を繋がれ、映画どころではなかった…。

横には、友達もいた。バレたら大変…。という気持ちでいっぱいだった。

結局、映画が終わるまで手が離れることはなかった。

映画が終わった頃、もう1人の女子が

「皆でプリクラ撮ろ!」

と言ったので、撮ることになった。全部の写真が私と彼が隣だった。

写真を確認すると、彼は満面の笑みだった。

皆、笑顔だったが彼は1番満面の笑みだった。

その写真を手に取り、私は大切にしまった。

初めての彼氏との写真。2人でなくても嬉しかった。

その日も1日無事終わった。

卒業式まで後5日…。

私は家に帰っても、写真を眺めていた。

そして、大事にしまって寝た。

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