第15話 Mutual thoughts(お互いの想い)

大浴場から上がった二人は、館内の浴衣へ着替えお風呂上がりのコーヒー牛乳を自動半履きで購入し、一気に飲んだ。風呂上がりのコーヒー牛乳はやはり最高だと感じた。僕の気持ちは今までは全く変わっていない。お互いの気持ちがわかってよかったと思った。


山田「お風呂上がりのコーヒー牛乳は最高ですね。俺、銭湯って行ったことないからわからないけど、きっと銭湯あがりにはこうやって牛乳でも飲んでいらっしゃったんでしょうね。」


僕「そうだよね。お風呂上りはこれって感じですよね。部屋に戻り夕食へ行く準備をすればちょうどいい感じじゃないですかね。」


山田「そうだと思いますね。」


僕「温泉もゆっくりと堪能できたし、山田君の告白も受けたしね。じゃ、部屋にそろそろ戻りましょうか。」


山田「酒井さん。。。。。」山田は僕に何かを言いかけやめた感じを受けた。


僕と山田大浴場の暖簾をくぐり、大浴場を後にした。


山田「いいお湯でしたよね。すっきりしました。」


僕「大きなお風呂でゆっくりと羽を伸ばすと解放されたって感じだよね。」


山田「酒井さんの言われる通り、俺、解放された感じです。」


僕「山田君からの告白を受けて、心がお互い解放された感じだよね。これもこれでまた旅の醍醐味だったかもしれないよね。箱根ってなんだかそんなパワーがあるって感じがするんだよね。」


山田「そうですね。俺も今回箱根へ来るまではこんな展開になるとは思ってもいませんでしたよ。」


僕「そうなんだ。誰しも未来は予測できないよね。だから、生きるって楽しいのかもしれないよね。」


山田「未来ってワクワクしちゃいますね。」


僕「そうだね。ワクワクしちゃうよね。人生って、それと同時に尊いという言葉も当てはまるよね。」


僕と山田は部屋へ向かう廊下でそんな話をしながら二人並んで歩いていた。


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