あとがき 地上編を終えて-感謝と振り返り-改稿版
あとがき目次
1.はじめに
2.☆ソラノシシを書くにあたって+謝辞
3.2023年5月10日追記、改稿の告知とお詫び及びその理由
1.はじめに
皆さんこんにちは。INGENです。
この度はLION HEART-ソラノシシ-第一部の前半・中盤にあたる地上編をお読みいただきありがとうございます。2020年1月1日の連載開始より丸3年に渡って書き続けてきましたが、その間に多くの読者様から応援やレビュー、評価をいただきました。とくに応援コメントという感想は書き続ける私にとってどれほどの励みになったかわかりません。重ねての御礼を申し上げます。
さて、今回は地上編という大きな節目を終えての謝辞も兼ねた「あとがき」です。長編となります。あとがきというより、もはや(INGENにしては珍しい)エッセイみたいなものかもしれませんが、お付き合いいただけるのであればぜひお願いします。
(LION HEART-ソラノシシ-を書くまでの回想が長いので、読まない人はページ内検索で「☆」を打ってください。スムーズに連載開始からの振り返りに入れます)
それでは。
一部ご存知の方もいらっしゃると思いますが、本作はINGENにとって唯一の作品であり、SFやロボットもの、スペースオペラ、そして戦記という「極めてニッチ」なジャンルで展開している物語です。
これを書き始めたのが実はもう18年前のことで、当時は某有名ロボットアニメシリーズの二次創作でした。3年ほど書き続けた末に、他人様の造り出した宇宙や地球といったフィールドで受ける制約やあくまでも本筋には割り込めない余地のなさ(それほどまでに完成度が高いものだと褒めているつもりです。念のために申し上げますが、INGENは一連のシリーズの大ファンです。)に限界を感じて1次創作へと舵を切りました。2007年の暮れのことでした。
当時はまだ「カクヨム」さん(以下敬称略)などの大手小説ネットメディアは存在しないか、あるいは黎明期の時代でしたので、慣れないhtmlを組んでホームページを作ったり、物書きさんの交流サイトで多くの方と交流するのがもっぱらでした。
ただ、それが私にとっての「小説への目覚め」だったと思います。それまで一人で書いてきた自分にとっては同じジャンルで活躍される人達との交流はかなり刺激的でした。楽しいことばかりが思い出されます。この時に交流した方々の中には、このカクヨムにおいてプロデビューを果たした方々もいらっしゃいます。プロという大海原の世界に漕ぎ出す友人たちの門出・船出を見送れたことは私にとっては一生の誇りです。
その後、大学生になり、やがて社会人になりました。
子どもの頃からの「物を書く仕事がしたい」という夢を叶え、憧れの「新聞記者」になりました。楽しい仕事でした。スポーツ、政治、社会、エンタメ、様々な出来事に首を突っ込み、観察し、文字を書き、記事にする。記者になったことは間違いなく私の一生の中で最大の事件だったと思います。
ただ、激務でしたので入社3年目で労災に遭い、一時的ではありましたが身体の自由が利かなくなり、足が動かない以上、使えない記者は必要とされず、部署移動になって精神的にも落ち込み、その後は激務の反動で病気辞職せざるを得なくなってしまいました。叶えた夢は5年間の短いものでした。母親が「人の夢は"儚い"ねえ」としみじみ呟いたことをよく覚えています。
夢がなくなってしまい、そこから2年ほどは空白の暗黒時代でした。精神的に。
趣味だった武道ができなくなりました。身体が動かず、自分にとって最大の取り得だった頑強さと持久力がなくなってしまったからです。
小説も書けなくなりました。精神的にどん底だった当時の私にとって「未来」とか「希望」だとか、「戦う」とか、先行きを感じる物事全てが恐怖でしかなかったからです。一時は「ああ、もう全部おしまいにして、異世界転生しよう」とか考えるくらいには落ち込んでました。
その後も実家の四国の片田舎で1年近く、たんまりもらった退職金と失業のお手当を頼りに夢もなく、目的もなく燻っていたのですが、かつてLION HEARTを共同制作していて、私とは20年来の付き合いになる幼馴染で幻冬舎作家・羽田和平氏が声をかけてくれました。「生まれ育った土地を離れて、ゼロから始めてみないか」という言葉に乗って、九州に移住しました。
そこからは何とも世知辛いのですが、親も家族も傍にいない、庇護者もない、土地勘はない、お金もない、ないないづくしで大変でした。最初の1年はほぼ「サバイバル」です。家具はテレビとちゃぶ台と本棚だけのアパートの安部屋。それとノートパソコン。それでもその中でバタバタともがいているうちに気力が戻ってきました。
2019年の夏、ある思いがむくむくと持ち上がって来ました。
「ああ、もう一回小説を書きたい」と。
羽田和平氏に相談したところ「やろう」と。その一言でした。とりあえず、すぐ書き始めるのではなくて、その2019年を準備に全て費やすことにしました。
書くのはもちろん「LION HEART」。連載媒体はカクヨムです。
お待たせしました。振り返りの本筋です。
☆
2.ソラノシシを書くにあたって
LION HEART-ソラノシシ-を書くにあたって重視したことが4つあります。
1.世界観
2.物語
3.キャラクター
4.時代に沿った(not合った)もの
1.世界観
まず、今作で最も重く見たしたのが「世界観」です。
大黒柱は「緻密さと壮大さ」です。物語が群像劇になる以上、この大黒柱を折るわけにはいきません。とはいえ、緻密という言葉に甘えきり、ごちゃごちゃした世界になっても困るので、ここに関しては「水と生命の根付く楽園に生きる惑星の民 VS 不毛の地に追いやられ楽園にした宇宙の民」という、単純かつこのジャンルにおいての王道路線にしました。「楽園だけど、技術と文明が発達して信仰の薄れた惑星」と「楽園を作るために信仰を寄り部にした宇宙の民」など正反対の図式が成立するようにも心掛けました。
似ているんだけども、そこには鏡合わせの環境があって、最終的に「対立」する。ここがなければ「戦記」を創れないからです。
スカスカのガバガバだった学生時代のLION HEARTの世界観の精度を上げるために御尽力いただいたのが中学生の頃からの友人で、近年に幻冬舎から小説家デビューを果たした作家・羽田和平氏です。彼とのすり合わせは、いわゆる「なんで」攻めでした。「そもそもなんでこの世界はこうなったのか」、「なんで戦争が必要になのか」、「どうして主人公たちは戦うのか」、根本的な部分だからこそ回答に詰まる部分へ容赦なく「なんで」「どうして」をマシンガンのごとく撃ちまくりINGENをボコボコにしてくれた羽田氏には今となっては本当に感謝してます。
余談ですが、鬼滅の刃でレジェンドとなった吾峠呼世晴先生も編集者さんから同様の質問を受けたエピソードがあるそうで。それを知ったのはLION HEART連載開始後でした。そのエピソードが公開される前からそうしていた羽田氏はやはりプロだなあと今更ながら感嘆するばかりです。「なんで」「どうして」に応じられるようになった後は羽田和平氏からの「チェスト行け」です。二人三脚の旧作からINGENひとりのLION HEARTが始まりました。
2.物語
羽田和平氏が連載していた作品のあとがきより抜粋です。
「カクヨムの中で、『なんか司馬遼太郎とかの時代物の高尚な感じを簡単に読み下して、いいもの読めたなあっていう感が毎週出るようなSFがあったらおもしろいよね』」という話をした覚えがあります。むろんその場でわくわくしただけの私の思い付きでしかない言葉を著者は深く理解くださったようで、全体的にそのような時代物としてのテイストが出ながらも、解りやすい勧善懲悪ものとしてよくまとまっていると私は思います。表面的に展開される状況には、善悪二元論的なわかりやすさが順守されながらも、INGEN氏による独特のリアリズムによって、そういったヒーロー的側面だけでない部分が担保されてもいます。」(羽田和平氏談。)
「ライオンハート fade to R.E.D.-あとがき・人物紹介・原作の紹介-」より
最初の「司馬遼太郎」のくだりはよく覚えています。この時は羽田氏の自宅でお互いに酒を飲みつつ話していたんですが、司馬先生の作品は(書かれた時代が時代とはいえ)文体が小難しいにも関わらず、それなりに広い世代に読まれる魅力がある。それは創作論やら司馬先生の歴史論云々ではなく、跳ねる登場人物たちや当時の時流を活き活きと描くストーリーラインにあるんだろうなぁと、ちびちびチューハイを飲みながら「なんとなく考えた」上でのことでした。考えればこの夜に、今作の物語の方向性は決まっていたのかもしれないです。
今作の物語は、これまで学生の頃に書いていたものとはだいぶ違うものになりました。よくありがちな「冒頭からじゃーんと登場して、ダダダッと銃を撃って、ドカーンと爆発して終わる」(「コマンドー」などに代表される80年代ハリウッド的)ではなくて、そもそもの戦争に至る道が簡潔かつ客観的に描かれ、キャラクターたちの会話によって世界の状況を明かし、あとは主人公(時々そのエピソードの主要人物)視点で物語が進行する。
かつ、物語は「シーソー」でなくてはならない。というのがINGENの持論です。ここまで読んでくださった方は気付いていらっしゃると思いますが、冒頭であれほど圧倒的に勝っていたモルトは負け、逆に冒頭でボコボコに殴られていたウィレは勝ってます。しっかり腰を落ち着けていたモルトが宙ぶらりんになり、ウィレが地面に足をつけた。そこにカタルシスが生まれる。特に戦記ならばなおさらです。
時々、シーソーが釣り合って、乗り合っている人物が同じ目線に立つことがあります。それが今作では地上編最後の「共同戦線」でした。かつての敵が一時的に力を合わせる、というのは物語を書く上でなかなか出くわすことはありません。なので、今章は書いていて非常に楽しかったです。続く宇宙編でも様々なシーソーゲームが繰り広げられると思いますので、楽しみにしていただければ幸いです。
3.キャラクターたち
本作の魅力はキャラクターだと自他ともに認めています。これは、十数年かけてじっくり煮詰めてきたのが生きたなぁと心から思います。基本的にINGENはキャラクターごとにプロフィールをつくり、履歴書までつくるので、ここに関しては他にも譲れない部分だと思っています。そんなキャラクターたちを地上編で活き活きと活躍させることができたのは本当に嬉しかったです。
本作で活躍するキャラクターを四つのグループに分類してみました。
・主人公(キルギバート・シェラーシカ・カザト)
・モルト主要人物(ブロンヴィッツ・キルギバートの理解者たち)
・ウィレ主要人物(シェラーシカの協力者・ラインアット隊)
・戦火で生きる人々(サミー一家など)
今回は主人公と戦火に生きたサミーについてだけ触れます。
・キルギバート
LION HEARTの看板息子です。地上編の彼を総括すると失うものを次々に失って、さらに戦いの中で導いてくれた先導者を失って、信じるものが次々に揺らいでいく。そんな中で自分が英雄という導き手の役目を引き受けるところで次の物語。といったところでしょうか。
地上編を終えてお疲れ様と労ってやりたいところですが、彼の戦いは、実のところ宇宙からが本番です。第一部の最終章となる宇宙編の大半は英雄となることを背負った彼の物語となります。
これまでのような少年の面影を残したあどけない一戦士ではなく、戦いの中で先陣に立ち、人を導いていく青年将校の姿へと変わっていきます。それは愛らしい子ライオンがたてがみを生やし、立派な雄獅子へと変わっていく様にも似ているなと思います。
・シェラーシカ
キルギバートより人気がある看板娘です。笑。
「シェラーシカのために」はよく色んな読者様から反響をいただきます。惑星の
モチーフはジャンヌ・ダルクです。聖女の面だけでなく史実の「狂戦士」的な一面も出ています。おしとやかで包容力のある女性ではありますが、プライドを傷つけられれば反撃せずにはいられない。お綺麗に見えて人間臭いヒロインだなと思います。
地上編を終えて、これまでの正道だけでなく偉い人を人質に取って政治ゲームを展開したり、不都合な事実は(人を助けるためとはいえ)握りつぶして抹消したりと、純白のドレスが裾から徐々に黒く染まってます。夢破れながらも、理想を叶え、故国と人に報いるため、乙女でありながら冷徹になっていく彼女の戦いも始まったばかりです。
・カザト・カートバージ
英雄少年と名付けましたが、本当に普通の少年です。
家は普通の中産階級で、それなりに善良で幸福な両親に育てられ、休暇に帰省すれば母親のつくった温かい食事を食べつつ、両親から「最近どうなのよ」「無理してない?」など気遣われる。ザ・普通、キング・オブ・普通の子。それがカザトです。
キルギバートとシェラーシカのスペックが割と高いので、読者(無論作者も)の皆様に近い「普通」の存在として彼を登場させました。それだけでなく、シェラーシカはラインアット・アーミーには乗れないので、第一部中盤から身動きが取れなくなるシェラーシカに代わって跳ねたのがカザトたちだったなと振り返っています。
多くの人が一度は持つ夢「英雄になりたい」を借り物にして自分の夢にするカザトは地上編ですごく苦しませたキャラクターです。肉体的に傷ついたのがキルギバートだとするなら、精神的にも追い詰めたのはカザト(同点でシェラーシカ)です。
それでもあきらめずに泣きながら、心から血を流しながら、仲間に寄り添い続けたカザトのおかげでラインアット隊は寄り合い所帯から家族のような組織になったのだと思います。そして、彼はそれを率いるリーダーとしてここから覚醒していくことになるのです。
・サミー
前半と最終のちょっと出でしたけど、この子がいなければ今作の物語はなかった超重要人物です。役割は皆無。ただそこにいる普通の子ども。私たちが街を歩いていればそのあたりの公園で普通に見かける男の子です。反戦のシンボルとかそういうものではなくて、子どもにしかない澄んだ目で世界を見るサミーの言葉が大人になりかけているキルギバートたちに容赦なく突き刺さるように加えた一人です。
その彼がいたからこそ、日常が戦争というものによって砕かれていく非情さと血反吐の海の中で銃と刃を振るって戦う主人公たちの姿が引き立ったと思います。
キルギバートに心からの涙を流させ、「誰も傷つけず、誰も裏切らないまっすぐな子に育ってほしい」という願いを成就させましたし、最後にはカザトを宇宙編に繋がる運命に引き合わせた。本当にすごい子だと思います。INGENの手を離れて勝手に物語の上で遊んでくれた妖精さんみたいな存在でした。
地上編のラストをもって彼はクランクアップです。お疲れ様でした。
原案は羽田和平氏で、本作外伝(作者公認)ではやはり主要人物です。素晴らしい子どもを本作の世界に授けてくれた羽田氏に感謝申し上げます。
こんな感じで、サミーを除くキャラクターたちは今後も物語に登場しますので、宇宙編をどうかお楽しみに。
そのうち登場人物解説とかも限定ノートとかでやってみたいものです。
4.時代に沿ったもの
時代に合うものではなく、沿ったところに拘ったのは早い話が「合うものを書こうとすると「ファンタジー要素」や「異世界ジャンル」にもっと近づくので、そうなるとLION HEARTの今の形では難しい。であれば沿ったものを」とINGENが見切りをつけたからです。なので、どこまでもニッチなジャンルで勝負する。と腹を括ってこの3年書いてます。
ここからは最後に、直近の振り返りも入りつつあとがきを収めていきます。
この時代に沿った、というところが最大の困難でした。
まず、コロナ禍。世界共通の脅威においても現実の世界は全く結束しなかった。
次に2022年2月から始まったウクライナ戦争に端を発する欧州動乱。ネットやテレビで流されてくるどうしようもない現実。秒単位で人の命が失われていく現実。
特に後者はINGENのメンタルを確実に砕きました。
何を書いても楽しくない。戦いの場面を書くことが怖い。
それでも続きを待っている読者様の応援を受けて「やるしかない」と泣きながらタイピングして書いたのがこの地上編最終章でした。2月以降、かなり描き方が変わったと自分でも感じていますが最終的には納得のいくストーリーになったかなあと思います。
では、そろそろ締めます。
「リアルで辛いことがあったけど、読んでいてちょっと元気が出た」
LION HEART-ソラノシシ-を書いていて、もっともINGENが奮い立たされた読者様からの言葉です。
どんなに悲惨でも、どんなに真っ暗でも、常に希望というものを含めた終わりを迎える。ここは譲れませんでした。
そこが暗闇だとわかっていて、それでも覚悟を決めて闇の中へと歩いていくキルギバート。光の中で鋼の如き冷徹さを兼ね備え、政治家としても覚醒していくシェラーシカ。喪失感に苛まれながら仲間と生きていくと決めたカザト。そして平和な日常の中で変わることなく大人になっていくサミー。
この四人がいてくれたから、今作地上編は完結を迎えることができました。
見届けてくださった読者様に心からの感謝を申し上げます。
本当に、本当にありがとうございました。
この先の第一部最終章宇宙編、そして、
第二部-ディア・グランツ!-でもお付き合いいただければ幸いです。
では、第一部最終章完結後のあとがきでまたお会いできればと思います。
本当に、本当にありがとうございました。
↓
3.2023年5月10日追記、改稿の告知とお詫び及びその理由
2023年5月10日。INGENはこのあとがきを追記しております。
理由は改稿のためです。まず、今回の改稿に関して、これまでリアルタイムで物語を追ってくださっていた多くの読者様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
改稿内容として大きな点は「ファリア・フィアティスの生存」です。
旧作において命を落とした彼女を生き残らせた理由については明記しなければなるまいと思い、このあとがきを書いております。今回一連のエピソードを一度削除し、もう一度あげるという暴挙に出た次第です。
付き合いの長いフォロワーさんの中にはご存じの方もいらっしゃるのですが、INGENは「連載中の改稿をしない」他に「一度死んだキャラを生き返らせない」という主義信条を掲げております。
ファリア・フィアティスを連載途中にして改稿してまで生き返らせた理由は色々あるのですが、今回はふたつだけ挙げたいと思います。
ひとつは「大切な者を死によって失うことでしか大人になれなかったカザト」を描いたことに半年ほどかけて絶望を深めてしまったことがあります。これによりカザトが「普通」ではいられなくなったということに作者として苦悩を感じていましたし、ずっと悩み続けました。カザトやファリアが可哀想とかそういうことが言いたいわけではなくて、いわゆるやることなすこと全てに鬱展開を示し、結果全てのキャラクターが一度絶望しないと成長できない図式に作者自身が疲れてしまいました。
ふたつめに、作者も歳を喰いましたので健康には自信がなくなってきて、「いつかリメイクして救いのある展開でもう一回執筆しよう!」とか、安直な「あしたがあるさ」的な思考ができなくなってきたというものもあります。それはやり方によっては今応援してくださっている読者様を結果的に欺くことにもなりかねません。ソラノシシを良い小説にしようと思うのであればカクヨムの今作でそこまで昇華すべきだろうと思い至った次第です。
結果的にファリアは作者の魔の手を逃れたキャラになりました。作者は読者様にご迷惑とご心配をかけた罪悪感を感じている次第ですが、これがファリアが生きながら持っていた罪悪感に近い感覚か……などともしみじみ思っています。この贖罪は今後もソラノシシを書いていくという約束と、その実行によって代えさせていただきたいと思います。そしてラインアット隊が出てきた時、物語にぽっと陽が射すような、そんな感覚になってもらえるように筆を磨き続けます。
今後ともLION HEART‐ソラノシシ‐をよろしくお願いいたします。
2023年5月10日
INGEN拝
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