2日目夜 「これから」
気づくと外は既に真っ暗であった。
スナネコに水をあげてからしばらくして板見は寝てしまっていたようだ。
板見は顔を上げスナネコがいた方を見ると皿の中の水が無くなっていた。
板見は少しスナネコが心を開いてくれたような気がして嬉しくなった。
だが、蓋を取りに行くと陰からじっとこちらを見ていたスナネコは直ぐに奥の方にサッと逃げていった。
だが、蓋を取って食料の入っていた缶に蓋を戻した後後ろを見ると、先程と同じところにスナネコがいた。
(俺のこと気になってるのか…)
などと考えながら、せっせと荷造りをする。
それを終えて、その場に座りこれからのことを再び考える。
(ここは砂漠をど真ん中だ動くなら確実に距離の短い方向を選ばねば…)
(だがどうやって自分の位置を確かめる?地図があってもそこまでは確かめられない…)
彼は彼の持てる全ての知識を使い考えた。
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