言い訳

「車かえた?」

ミクは車を見て呟いた。

その質問に勝成はニコニコして

答える。

「ああ、ミク とこのクリニック

駐車場狭いしな‼

これ、小回り効くし便利‼」

ポンポン勝成は車を軽く叩いた。


「ん?虫歯もないし、クリニック

来る意味無くない?」





沈黙・・・



「ミク、抱きに来た。」


「えっ😱‼抱きって?」

(しかも呼び捨て‼)


「俺、覚悟決めて来た‼」


「えっ・・・と‼

あれは・・・ぁ、冗談であなたを

試しただけってゆうかぁー


ゴメン、本気じゃない‼」



「Σ( ̄ロ ̄lll試した?は?

俺を・・・つまりその気も無いのに

誘ったのか?」


「えっ・・・と、本気で貴方に・・・

拓哉を裏切らせようと・・した

のはホント、ゴメンなさい。」

ミクは項垂れて勝成の顔を見れない。



「💢は?マジむかつく!


俺はなー

俺は、悩みに悩んで・・・

覚悟を決めて来たんだぞ‼」


「えっ・・・あ、ごめんなさい」

ミクは困ったような顔をして

勝成に謝ったんだけれど



「ハァーハッハッハッハ!!バカにされたもんだ‼

純情な男心をモテ遊んだのか?は?

遊ばれたのか?オレ‼

初めてだよ

ミクって、そう言う軽いオンナ!

幻滅した・・・最低だなオマエ‼」



「えっ・・と、あの、ゴメンね。

でも、でもあの時この話は無し・・・

ていいましたよ・・・ね?・・ね?


ミクが、咄嗟に掴んだ勝成の腕を

彼は振りほどいた。

微かに響く冷たい服ずれの音が

彼の怒りを表していた。


何も喋らずミクの顔も見ない。



冷たくしまった車のドア‼

ミクを✧"✧ひと睨みすると

勝成は住宅街の暖かな灯りを

壊すようにエンジン音を鳴らして

走り去って行った。


ミクはただ突然の勝成の出没に

驚いただけでイマイチ起きた事が

理解不能‼


直ぐ成美に電話したら


「∵ゞブハッ!!

何思い切った事言ったのよ。

そりゃーおこるワ。


あんた気づかないかもだけど、

あんたから面と向かって言われたら

男心揺れるよー

バッカじゃないのぉー。

本気にするさー」

成美はキャハハキャハハと大笑い。



「えー😰そんな事ないよ‼

拓哉にだってオバチャンじゃな

くて、年寄り扱いされてんだよー

無いワー」




「あれはその場限りの

盛上げじゃないのー?


絶対本気じゃないんだから。」




「ってかさぁー

成美も、私も今年32

なんだからサー。」



ミクも成美に結婚を進めたい

成美は凄く優しいし、口が悪いだけで人柄は凄くいい。


成美がいてくれなかったらミクは

病んでいたかも知れない。



「な、何よ‼`Д´まだ32じゃんかー」


確かに今は32だ、然し来年は33

そうやって歳を重ねて

アッ‼ とゆうまに若い時は過ぎて

行く。


人生はお釈迦様が瞬きするぐらい

早いと、御年寄の患者さんの話を

聞いた事がある。


産める可能性が有るのが今なら

やっぱり、その可能性にかけて

みたい。






「だから子供産むなら

早い方がいいって


だからサーめんどくさい事

はぶいて

見合いでもなんでもwelcomeよ‼

結婚して、浮気しない私だけの

旦那様を探すの‼


一緒に婚活しませんか、成美‼

私もう拓哉の時みたいに他の女と

同じモノの使うなんてもういやあ‼」




「ꉂꉂꉂキャハハキャハハ

同じのは使いたくないなー

それは同感。


しかも歳下の使った奴なんかー

最悪じゃね。

じゃあ手っ取り早く彼で

良いじゃん⤴︎⤴︎彼にしとけー」



「旦那探し焦るみたいでヤダ?

成美テキトー過ぎてヤバ‼

彼も拓哉に負けず劣らずの

モテモテ男よー


しかも何人にも使ってるっポイ

人生かけるんだから慎重によ。」


「アーハイハイ」

成美はだるそうにテキトーな返事


「しかも彼は拓哉の

親友よ‼出来ないわよ。」

ミクは成美の提案に答える。


「バッカじゃないのーお‼


浮気されて、バカにされて

相手にしてくれなくて

バーさん呼ばわり

散々な目にあわされた癖に

アホ旦那に気使うなんて、

あ‼ 元旦那だった‼


明治か昭和初期か?

イヤイヤアンタ大正うまれか?」


「え、平成ダヨ」



「イヤイヤ、考えが古すぎ」


「?ま、真面目なだけだよ。」

成美はホントこんな感じサバサバしてなんでもポジティブに事を

すすめる。

成美こそ、お母さんのお腹の中に

男性のタ〇を忘れて来たのでは

なかろうか?

去る者追わずテキな所がある。


「玲香ちゃんに聞いたんだけど

あんた達、いい感じなんだって‼

人に気使ってたら青い🐦は

飛んでっちゃうぞー‼」




「うググッ、もう飛んで行っちゃったよ〜‼ しかも睨まれたし‼


今度は

俺様じゃない優しい人がいい。

年上で、顔はどーでも良くて

思いやりのある人。」


「んー男って多少浮気願望

有るんじゃない。


でもサ、せーっかく独身に戻った

事だし、ミクも少し遊んだら

結婚しない内は浮気にはならないし

友達ぐらい作りなよ。

男友達‼」


「友達?そっか友達か?

成程ね。」




「それくらい言わないと

あんた気づかないからね」


「分かったら彼に

そっこーで電話しなよ‼

じゃーね。ブチッ」



成美は言いたい事をサササー

と話ブチッと電話を切った。


ポカ-ン…

「えっ・・・‼ 電話番号知らねーし

わかんないし

電話?何の為にかけるの?

どうやんの?謝るの?

何で?なんていうの?」


ってか?男友達ってどうやったら

できるの?


シラネ!成美ならそう言うだろう。



それから1週間が過ぎた。


ミクのクリニックに

龍成の車が止まっていた。

勝成に負ける事が

プライドを傷つけられそうで

龍成も意地になっていた。


すると又隣に一台の高級車が止まった。

龍成は窓を少し開けて

煙草を吹かしながら

携帯をポチポチ。



フッと気付くとセミロングの

緩くカールが流れる

綺麗な彼女が目を釣り上げて

立っていた。


ビ━━━━━━━━ッと窓を開けると


可愛らしい目をした彼女は

《《外で吸うか、どっちかにして

😠イラッ》》


「えっ‼ポカ━((((*♥д♥*)))

カッカワイスギルッ 💕)♡━ン...

龍成は加えていた煙草をポトン

アチアチ

落としてしまった。


「あ‼ だ、大丈夫?」

怒り心頭だった成美も慌てて龍成に

声をかけた。


「ああ、あ、はい。

大丈夫・・・です。

すみません。」

龍成は、成美が心配してくれたのが

嬉しかった。


「ここ、駐車場狭いから・・・

私、密閉したとこ嫌なの、だから

ゴメンなさい。

私が窓を閉めれば済む話だけど

煙マトモに鼻に入って来て

辛かったのよ。

タバコ苦手なの!!」


「あーあ、それはすみませんでした。大丈夫でしたか?」


そんな時彼女の携帯がなった。


「ああ、ミク?

えーそうなの、いいよ別に

明日でも、ウンウン又ね。」



「へ?ミク?って、どーしたの?」

龍成は成美の仕草に┣¨‡ ┣¨‡しな

がら聞いた。


「うん、友達とご飯予定してたんだ

キャンセルになっちゃったー。」



「じゃ、‎実は俺もキャンセルかな?

良かったら ⸝⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝⸝

一緒に・・・行きませんか?」


ミクに興味があった龍成だったが

成美を見た途端身体が震えた。

もうミクの事はどうでも良かった。

勝成に負けじと

意地になっていただけで・・


しかし目の前の彼女には・・・・・


一目惚れ・・・┣¨ッ‡キューン!!

倉敷一族の血が騒いだのカモ知れない。


「うーん。まあ腹減ったし

行くか?」

成美は相変わらずの男前の

軽いノリ

腹減ったから飯食うか、なぁ!

行くか?

的な軽いノリだったんだろう。

そう成美が呑気に、言った途端

龍成は


「イヤッッホォォォオオォオウ!!」


正直に喜んだり怒ったり

態度に出るのは勝成によく似ている。


然し成美は=͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)引。


ミクのマンションに成美の車を止めて成美は勝成と晩御飯に出て行った。


優しい言葉で獲物をキャッチ

しかも住処もチェック

先ずは捕まえたと๑✦ˑ̫✦✨

運転しながら腹の中でニンマリ


捕まえた獲物は離さ無い。

欲しいと思うものは手にいれる

あの大企業のトップに

いずれは立つ男、

そう倉敷一族の血が一番濃ゆく

流れているのはオレ。


張り巡らされた網にかかった成美

大物の魚の中にも目もくれず

一際目立つ赤い金魚に目を付けた、

尾鰭を優雅に揺さぶりながら

成美金魚は優雅に泳ぎながら

龍成の気持ちを同時に揺さぶり

震わせた。

魚は大きさじゃない。

愛しい金魚そう、成美は龍成の

一目惚れも気づかず

呑気に泳ぐ金魚なのかもしれない。


ゆっくりと狙いを定め、足音隠して

近ずき手にいれる龍成の爪の鋭さは

優しい仮面の裏に隠しているんだ


勝成だけはその事を知っている。

同じ種類なのだから・・・😱💥


攻め方も一緒❤︎


























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