自主企画から来ました。おかのヤギです。企画への参加、ありがとうござます。
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054893807156
詳しいカメラ知識や実際に存在する土地を舞台にした物語であることから、猫が話しかけてくるという不思議な事態であるにも関わらず、リアリティを感じながら読むことができました。クロノの「だから少し肩の力を抜け、美宏。お前はもっと色々見なくてはいけない、だろ」という言葉に、読んでいて思わずどきりとさせられてしまいましたね。自分も目的に集中するばかりではなく、もっといろいろ楽しまなくてはいけないのかなと。
気になった点として、美宏とクロノはこれから穏やかな旅行を続けていくのだと思われます。であれば、なぜ最後の情景描写として、舞い散る木の葉と潮風を選択されたのでしょうか。陽だまりの道を歩くのは理解できるのですが、舞い散る木の葉は切なさを連想しますし、秋の潮風は冷たさを感じさせるので、どちらも穏やかな旅路に似つかわしくない表現ではないでしょうか。
もしも永遠さんに潮の香りを感じる主人公で別に表現したいものがあったのであれば(五感を楽しむ余裕を得た、次の目的地へ主人公の心が向いていることを指す、など)、もちろんこのままでもいいと思います。
ただ展開を楽しむというより文章を味わう類の作品であると感じたため締めの言葉は重要であると思った次第です。
以上がおかのヤギの感想となります。ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
当作品はリアル感のあるファンタジーと言うテーマで制作しております。その辺も読み取っていただきありがとうございます。
ラストの部分につきましては、秋の物悲しさと、これから海に向かって歩いて行く と言う感じを出したくて書いたのですがうまく伝えきれていなかったようですので少し考えてみたいと思います。ご指摘ありがとうございます。
もう少しだけこのしっとりとした時間を堪能したかったのですが……完結してたんですね。
紅葉を透かして降り注ぐ柔らかい秋の光がまぶたの裏に浮かびます。なかなかあの透明感がカメラにおさめられなくて悔しいんですけどね。
作者からの返信
いつもコメントありがとうございます。
当初の予定ではこの後、清盛茶屋→もみじ饅頭→大願寺→厳島神社→五重塔→千畳閣の順路で、後半は美宏の撮影のモチーフ(動機)の話をメインにするつもりでしたが、どうにもストーリーが間延びしてしまい、面白くならなかったのでここでいったん打ち切り、1万字のショート作品にしてみました。(ついでにカクヨムコンにも参加です)申し訳ありません。
風景写真で空気感や雰囲気を写すのは一番苦労するんですよね。ちなみに私のポジ時代は1つの被写体を納得いくまで延々と露出・レンズ・アングルを変えて撮影する事で対応していました。デジタルになってからはぐっと枚数が減りましたが……。
あぁ、完結してしまった……という思いです。
もっとこのお話に浸っていたいと思うほど、素敵なお話でした(*^^*)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
実際にはこの後の話も少し書いていたのですが、ストーリーが間延びしてしまい読み応えが無くなってしまったのでここで終了させて頂きました。
この後に二条美宏は対岸に写真館を開くお話も書きだしているのですが、中々プロットが決まらず苦労しております。恐らくいつか公開しますので気長にお待ち下い。
お褒め頂きありがとうございました。