ストーリーで楽しませる作品。会話で楽しませる作品。
この作品は『地の文で楽しませる作品』だな――。それが第一印象でした。
先まで進んで、戻って、次に進む――そんな感覚。
この感覚は西尾維新……? 良い意味で〝回りくどい〟独特な言い回しというか。
こういう独特さ、好きです。西尾維新系統が好きな人は好きなんじゃないかな。
しかし同時に〝疲れる〟ってのが欠点です。
回りくどい表現ばかりだといずれ飽きちゃいますし、しつこいと思ってしまう。
また小難しいこと言ってんなー。って、気疲れしてしまう。
その〝危うさ〟を含んだ作品だと思いました。
完全に読み手の好み次第だと思います。付き合えるだけの気力がある人はとことん付き合ってくれると思う。
この〝回りくどさ〟は作品の長所であり、作者さんの個性でもあると思う。
しかし同時に弱点でもある。だからここからは作者さんの匙加減だと思います。
私個人としては、少し〝回りくどさ〟か過剰だった。
なのでこの辺りでギブアップ。気疲れしてしまいました。
でも、今のままでちょうどいいって人も大勢いると思います。
申し訳ない、なんだか最初から最後までふわふわした感想になってしまいました。
面白い! 自然とそう思える冒頭部分でした。フォローさせていただきます。