第2話、熊
何だこりゃ
メメンの家の前に残された毛皮だが、切れ目が無いのに肉や骨も無い奇妙なモノが10匹分も訳がわからん
こんなの何がどうやったら作れるんだ?
神か悪魔の悪戯かよ
それよりも狼が森の奥から出てきた理由がわかった、熊だ。
まだ奥の方だが大きな熊の跡があった。
屋根に手が届く位の高さの熊だ。正直言って騎士団やBランクのハンターでも呼ばないと相手にならん
「もう夜だから朝になったら村に行くぞ、
すまんが婆さんの部屋を1晩借りるぞ」
「クマって、そんなにおおきいの?」
「ああ、あの熊は大きくてオレの弓じゃあ狩れない、騎士団や強いハンター達じゃなきゃ倒せないだろうな」
「こわいクマなんて
いなくなっちゃえばいいのに」
「まあ、熊のキモは薬になるんだが獲物としては狙えないな。さあ明日の出掛ける準備をしたらもう寝なさい」
「テケリッ」
どこかで聞きなれない鳥の鳴き声がした
その夜、黒くヌメヌメとした何かがバスケットから溢れ落ち扉の隙間から外に出て他の10の黒い滑りと合わさり闇に溶け込んで行った
「テケリッ」
翌朝、メメンの家の前には大小2匹の腹を裂かれ肉も骨も無い熊の毛皮と木の葉の上に置かれた熊のキモがあった
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