深紅の薔薇を供えてから

同じ姿の薔薇が私の心に１輪咲いた

この薔薇の姿が私の心に刻まれた

目を閉じれば　ありありとよみがえる

「彼」のことを想えば　ここによみがえる

瑞々しい１輪の薔薇

赤いほど赤くなく

紅いほど紅くない

本当に色鮮やかで　それでいてしっとり落ち着いた深紅

目の前にあるように　くっきりと脳裏によみがえってくる

このイメージも「彼」から贈られた「ゲーボ」に象徴されるものの

ひとつなのかもしれない

この薔薇について考えるようにと

この薔薇をとおして考えるようにと

「彼」について考えるようにと

「彼」をとおしてわたし自身について考えるようにと

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