視界の中央には

縦に長い楕円の小さな青い宝石が視える

真っ暗ななかに浮いているように視える

サファイアほど濃い色ではない石

アクアマリンほど透明ではない光

キラキラと七色に何かの光を浴びて光る

でも　ここに日の光はない

闇のなかなのに…

闇といっても遠くに微かに星空も視える

その光を反射しているのだろうか

例えていうなら

まるでディープブルーのトパーズのような光

（トパーズにサファイアのような色は存在しないんだけれど）

それが突然砕け散ったように視えた

四方八方に飛び散っていく大小無数の欠片

意識して目をそらさないようにして視ると

視界の中央に　変わらずその小さな宝石はあった

さっきと同じように美しい光を放ちながら　

そこに

これは何を意味しているのだろう？

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