「At Moonset」

雨上がりの雲の隙間から


もう地平に没する寸前の


黄金に輝く鋭い弓形の月が見えた


朔月と月の出が早いのも相俟って


見ることの出来なかった月を


久しぶりに夜空で眺めた


昨日はほとんど眠っていないから


尚更かもしれないが


心に残るような月だった


その風景を思い出して


この文を書いている


脳裏に蘇る美しい月


気持ちが不思議と安定する


やっぱり私には月が必要なんだ

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