「Shank」

宵の口

すっかり日が暮れて暗くなった空を見る

真っ暗だ

月がない

月の出が遅くなってきている

今日の月の出は午後10時過ぎ

淋しいと思う自分がいる

ここしばらく月にお目にかかっていない

落ち着かない自分がいる

月の入も遅くなっている

明日の月の入は午前4時過ぎ

青空の中に白い月

向こうが透けて見えるほどの白い月

その存在すら透けて無くなりそうだ

それを

悲しいと思う自分がいる

澄みきった夜空に浮かぶ

輝く月に早く逢いたい

これほど月を切望するとは

えも言われぬ月の魔力に捕まったか

それとも

違う要因があるのか

それはわからない

どちらにしても

なんにしても

わたしには月が必要なようだ

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