「Iolite」
北風が厚い雲を吹き飛ばし
晴れわたった蒼穹に
細い上弦の月が南中している
西にはほんのりオレンジ色の残照
闇色になった山並みのシルエット
澄んだ風を吸い込みながら
気持ちが妙に落ち着いた
こんな空の下で
こんな光に照らされるのは
本当に久しぶりだ
東の空には赤い星
それ以外にはまだ
なにも見えない
それ以外の星は
瞬いて見えない
右手の薬指にある
アイオライトの指輪
白い光を放つ銀の指輪
それを通して意識を広げると
群青色の世界に
黄金に輝く無数の星々が見えた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます