『vs覇王少女⑪』
『vs覇王少女⑪』
最後の瞬間は神の戦としてあまりに呆気ない。
観戦席のアデスやイディアでは『良き良き』・『我が友』・『愛♡弟子』・『呼吸が上手』などとの特製うちわを振るのも触手が忘れて。
他の誰も舞台上に残る最後の二者に決着で、人なら
(…………や、っ——た……?)
よって最後に舞台へ残る者——『女神ルティス』の勝利、優勝!
何か満足した人間たち、本当に初めて目にする
何せ『爆発』に『アクション』の詰まった
(…………?)
しかしては『優勝者への賞金』や『賞品』としても金塊に数多の宝飾などが積み上げられて行くのも端に見えるが、青年で『
(…………ぁ——)
因りての最後は夢中に頑張って『自身が勝利した実感』も未だ
"不安なら"と。
いつもの如く頼りの女神たちへ視線を向ければ——席には『
(…………じゃあ、
達成の安堵から『今日ぐらいは眠れそう』と倒れかければ、身を支える暗い触手。
「我が弟子」
「……アデスさん」
「見事でした」
即座に恩師の急行。
ここまで奥義を極めたのは初で
「『戦い』というものは得てして相手を必要とするもの。そうして『己の願いや幸福の為には他者がどうなろうと』の神へ貴方で容易には
暗黒が煙を焚いても隠し、駆け付けた女神の小柄が優しくも掛けてくれる玉声で疲れ果ての心身を解きほぐさん。
「『触れれば身を焼く
「……意識して、そうとまでは」
「世界の在り方について考慮を重ねる大神でも『貴方の示す実例』で幾つもの実りはありましたよ」
「……
「その実で大会主催の
若者が憂慮することへも先んじての言及では一層と
「よっても後は我々に任せてください。優勝式典の
「……お願いします」
「受け取る報酬も
「……アデスさんの、
「……"
「"——"」
大神が数多の足で
「……」
そうして暗黒の意識を向ける場外には、決着した流れでも『足で立ち直らん』とする
放熱の勢いを逃がされた神は既に『次なる攻性の炎』を拳に握っていて——されど、『魔王の眼下』にて圧力の阻害に撃って出ること能わず。
当然だ、『場外乱闘』など許される訳がない。
投げられた先で身を低くの姿勢にも『片手と両足の三点が確たる立ち姿の支柱』は、例え『戦いの神で未だ
「……
青年が寝入った後では眼力を鋭く送る魔王で背後からは『女神の音』が並べ立てられる。
「——ならば、『
陳述の内容は万が一にも青年へ聞こえさせない。
既に『実戦での
「『
アデスで『狂った戦士の声』が触れられぬようにも
何時にも『
「……」
「『新たなる最強の神』と相成るために、オレは——"貴様を"」
よっては、『奪うことの神格に奪いきれぬ何か』を求めて。
何か暗黒にも隔たれている先へ。
時に『
伸ばす手に『己が数度に敗北を喫した理由の不明』を探し求めるようでは、思い通りにならねばの『
「
だが、当然と伸ばす手に『相手を焼く神秘の炎』が
ゲラスで何を求めようが、相手では『身を守る競技規則を越えての傷付け合う戦い』など欲してはない。
よって切っ先の鋭ければ『
「
「——ッ"!!?」
"
「『
「ッ"……邪魔"をっ"——するなァ"ッ"!!」
魔の王より『
敗北した戦の神が許される範囲を超えて炎を纏い、剰え『暴れようとの兆候を見せた』が
「見えぬだろうから『
「っ"、ッ"……!」
女神を貫いたままの光線に熱を増加させても知恵の神は淡々と語る。
「今にお前も、その管理責任を負う俺すらも周囲に置かれた『
「ッ"……
「故にも今は止めろ」
「"
「『表面上だけでも神妙に
「"
だが、ゲラスで抵抗の意は失せない。
女神の玉体で再び赤く燃えても力強く握る
「
「……言って聞くような神でもないか。戦争が一言二言で止まるなら誰の苦労もなく」
余りにも煩ければ
「ならば——その意気やよし!
従わぬ者へは『
「お前の
「っ"——"!?"」
「
斯くしてが女神を突き通したままの光でフルスイング——バイ。
大気圏や電磁防壁を突き破っても『燃える女が遥か彼方への
「……よし。これで当面の間は静かなものだろう」
「此度はデータにないデータの数々をデータとして確認することのデーキ……出来ました」
「
「延いては己で
「
「……
「……だから何なのだ。"
「『知りたい』だけだが」
「それが『どうなのだ』と言っている」
「『未知の根源でもある大神』より見れば我ら『
取り分け『優勝者』となった青年個神には『健闘を讃える』意でも『国の難事を解決した
また『
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