『Gale! Blast!!①』
『Gale! Blast!!①』
都市を見下ろす高台、其処は雨降る神殿にて。
「我ら神殿の
隣接する建物の謂わば『
「そうして、ならば
その高圧的な口調。
語って見せた男は装いで肩や胸のはだけても纏う布状が『
「——っ"!
「……"?"」
また雨で濡れぬ屋根付きの其処には、それでも先の男を
「筋肉の得難い多くの『女性』や『子供』や『老人』にさえ! 辛い『ビルドアップの労』を課し、筋肉を求め……剰えで『マッチョな者たち』を余りに『
その
赤き色が床に滴り落ちる光景を前に。
信仰の根強い都市で法に関わる者——『横暴』を叫ばれたのは同地で汚職に
現職の市長を脅迫からの
「……"優遇"? 私はただ、皆が『
「良くも言う! 税制を『一部の人間の
「……"
「それこそは『マチョイの法則』でもあろう! 生まれながらに皆で違えば『既に親類家族の設置したジム』があるなどで——結局の所は『マッチョがマッチョを産む』!」
「……お前たちには、そう思えるのか」
「
そうして、日焼けした筋骨隆々。
肉体の
「……ならば、その『理不尽な格差』とやらで、我ら筋肉の信徒は少しでも皆を『マッチョに近付けるようにしてやっている』のだから寧ろ——『差の
「っ! ふざけたことを……!」
「……ん〜? 筋肉こそは
しかして、二人の対立する屋根の下でも外は雨の降って暗く。
それでも副市長は『己らこそは
「よりてからには我らマッチョの、"偉大な筋肉に掛かる資産の税"——真に課税されて払うべきは
その傷を負わせた能力で新たに『
逃げられぬようとした『侵入者』すなわち『敵』へ武器を突き付けても、態とらしく己の優位性を見せつけるように両腕を曲げて高くが
「『働かざる者は食うべからず』。そうして『筋肉なき者に働くなど出来る筈もなし』に……だからにこれは——そう、『助け合い』の精神」
「『
「つまり、分かるか? これが『政治』だ、『正しき税制改革』だ」
「——『己らの筋肉』にばかり主眼を置いた『
「ハッ! これまでを聞いて頭を正常に働かす筋肉もないクソ馬鹿に教えてやれば——即ち『我ら筋肉は重い物が持てる』、『スゴイ』!」
「けれど『
「そうだッ——然り!」
「
要約して過激な筋肉的信徒は、その『筋骨の支える優れた運動量』を根拠に『公平性』を掲げて——『筋肉量の乏しい者たちを劣る者』としては『余計』と見做す其処へ『更なる課税をしよう』と?
「よって、今からお前を黙らせることも……そう、『必要な犠牲』なのだ」
「『国家の運営』に於いてはの、贈賄も脅迫も——いやいや各種の『
「く、っ……!」
「実際として
「『軟弱なる
それ、なんと恐ろしいことか。
信仰の徒で『筋肉の道』の追求は単に自己の研鑽に留めておけばよいものを、剰え『人の貴賎付け』などに利用しおって。
また筋肉どうのに関わらず『法を運用できる立場』に乱れては『明文に形式の定まった法の下で人と人とは平等である』というのに。
その大前提を無視して、一部の人間の意に沿わぬ者を『劣っているのだから冷遇してもよい』と宣ってみせるのだから恐ろしい。
「そうして支配の象徴が『
「我が異能こそは『
因りては邪悪へ
雄々しい肉身の背後に、より数の多く隙間から鋭利な刃物の進出。
狙うは請願を届け出た者を『
「
「——ッ"!!」
「死して我らの筋肉を——その
そう、その『授かった能力』との物言いには偽りなく。
各人の与り知らぬ真実としては実際に『神々の王』より力を授かった者の中でも行いの過激派。
王の息子たる『ディオスソン』と呼ばれる者の中でも、取り分け人の
「八つ裂きとして、終わりに————"!?"
だからには、『
圧政の人で力の漲って
請願の者を弾圧で追い詰めて抹殺しようとする間際に——雨中の外より神殿へ三つの柱が進み入らん。
「"
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