『見えざる厄介なもの①』
『見えざる厄介なもの①』
これまでの
チーム『ダーク・X・フォース』の構成員が筆頭の暗黒大神アデスに、美の女神イディアに、川水の青年がルティス。
彼女ら三柱の活動実績としては『食料の供給』を軸に『失せ物探し』ともいった"手助けの道筋が明確なもの"で『正義の押し付け』にならぬよう努めては久しく。
また『
主に組を取り仕切る大神の力はその他にも
よって重ねる堅実で"ゆとり"ある時には『己の在り方』や『世界との向き合い方』へ真剣に悩む青年の息抜きも兼ねて麗しい女神たちと『銃撃の遊び』にも興じ。
その後で『"母を知りたい"と押し掛けた地母神』に対しては料理などで優しく『
『
さすれば、"
一旦は大都市グラウピアへ立ち寄った
————————————————
「——『神霊が世に
「……」
「因りては少なくも『何かが起こっている』と想定して、けれど『神話に語られる通り』なら
「……本当なのでしょうか?」
「……分かりませんが、今は『任務』を優先せねば」
そうしての今は『古い女神』の名が残る某所。
樹海の奥を行った現地では不自然に足下へ覗いた『地下に続く階段』を前に、言葉を交わして話すのは背丈からして茶髪の成人女性と赤褐色は少女だろうか。
「確かに『信徒』の個人としては可能なら我らの
「……」
「議会でも判断に迷う真偽は兎も角に、こうして"皆が浮き足立つ時"にこそ我らの教えが重要となるのです」
その語る主導は『師』であって、傾聴するのは『弟子』であってが二人一組の
「……我ら、『
「ええ。即ち『いつ』の『どこ』で『どの様』に『誰』を『護る』のか——何よりは
「……はい」
「そして時に『"
「……"
「……そうですよ。セノビちゃん。直ぐに引用が出来るとは良き良きに教義を読み込んでいるようで」
「……そう貴方でも教えを忘れずに語る所は『やはり"尊敬に値する騎士"なのだ』と感心するのですが」
「……ですが?」
「
「……褒められると?」
「……調子が、狂います」
「あらら、セノビちゃん。でしたら私で何時もの調子を——"褒められて照れるセノビちゃん"! "キャワぁ〜イ〜〜イ"!!」
「言ったそばから……作業中の今は揺らさないでくださいよ」
茂る
グラウピアに籍を置く『
至るのは古い信仰の跡地で発見を成した"遺跡"と思しきを眼前に迫っていた。
「メンゴメンゴ。勿論に揺らさないから許して——それで、分析の方は
「……"
「りょ」
そうして『セノビ』と呼ばれる弟子の方では同地の遺跡入り口付近で
その弾ける様子から二者の発見する"極めて強力な力の一要素"こそは、彼女ら『人間』という種が『母なる大地の神』より受け継ぐと言われる"権能"の要素——この時には調べる対象で"赤い稲妻の
「御苦労っす。そして恐らくは"電気のようなを扱う"……"
「——」
「僅かとはいえ
「了解」
雨も
・・・
その雨音が作る自然の遮音。
けれど、『誰にも聞こえぬだろう』との人同士の会話を聞こえてしまっては——雨垂れに騒がしい林に潜んで
「「……」」
「……ふむ。
人がする念入りでは『足跡が意図的に残された偽装でないか』等を確かめる精査にも暗い色は
けれども、事実として其処に在る機体内部では声を聞いていた者たちでも、状況の整理にする話が都市で聞き及んだ曰くに『二人組の騎士は"重要な
「——都市で調べた所に寄れば『既に派遣された騎士』の姿か」
それを追った女神たちも『エクシズゴル』の同地に到着する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます