『爆速応援! 新生活④』

『爆速応援! 新生活④』




「——ふむ。我ながらいい仕事をしました」




 完成させた新拠点。

 その大広間にあたる場所で辺りを見回して汗を拭うような仕草はアデス。




「個々の部屋に同行しての内見ないけんも既に終わり、環境整備はこれで一段落いちだんらくと言った所でしょう」


「よって二者とも今日は一日、お疲れ様でした」




 安全の為に自身と他者でも漆黒の帽子ヘルメットを被せた魔女が地下神殿の奥へと姿を隠してからはや——いや、僅かの数十分。

 宣言通りの早技で建築を終えた、その道でも一流の化身たる大神が振り返って鳴らす指は各位の帽子を外し、今日の重要な用向きが全てここに終わった事実を告げる。




「女神アデスこそ、我々に何から何まで気を遣って頂き、感謝……感服の思いでもあります」

「はい。こんなに落ち着いた環境を整えてくれて……自分の方からも重ね重ねの感謝を捧げます」




「……いえ。大神なのです。苦しゅうない」


「よりもやはり、一日が小煩こうるさい説教に始まって気も疲れたことでしょう」




 重ねた労いも告げるアデス。

 帽子との兼ね合いで下ろしていた白髪、右で結び直す動作。




「浴室の水はもちろんに"物質の循環機構"、及び不要となった"廃棄物の処理"についても仕組みは既に整えてあります」


「以後はその中で自由に羽を伸ばし、心身をお労りください」




 側頭部で馬の尾——いや、"命を刈り取る形"を再出させて、魔法使い。




「また今日の終わりで、私からあなた方を拘束する予定も暫くはないのですが……」




 真横に翳す手で開く、移動用の暗黒渦。




「この後でもし宜しければ……先の場所へと戻って"外食"にでも向かいますか?」




 労いの一つなのだろう提案で言葉を続け、食文化に関心を持つ女神らに問うた。




「それはまた、嬉しいお誘いですが……どうしましょうか、我が友」

「……」

「私はお付き合いしても構わないのですが」

「……いえ、その」

「……?」




 だが、この中で最も食事に入れ込んでいた筈の青年で何故か"歯切れは悪く"。




「……青年は気分が優れないのですか?」

「……はい」

「では、私の提案に構わず、今日はもう解散としてお休みに——」

「いえ、でも……そこまでではなくて」





「実はそれと……『食事』と関連して"思う所"があるんです」





 晴れぬ側面を言葉で覗かせる彼女に対し、先達せんだつの女神は出来立ての長椅子に腰を下ろして即座に拝聴の構えを取る。




「"聞きましょう"」

「……」




「……私も同席していて宜しいのでしょうか?」

「……はい。イディアさんにもお伝えしないといけないことなので……お願いします」

「……分かりました。では、我が友もお座りになって」




 次いでイディア、青年と続いての着席。




「……急にごめんなさい。折角のお誘いも駄目にしてしまって」

「……本音を言えば元より『貴方が喜んでくれること』を願っての提案であり……しかし配慮が及ばなかったのなら、非があるのは私の方です」

「……」

「なので気にせず、どうか今は……貴方の大切なお話を我々に聞かせてください」

「……はい」




 そうして間もなく曇る者の口から語られる内容。

 それは以下のような"抱える悩みの吐露"であった。




「……では、話をさせてもらって——実際、自分のことを考えてくれた食事のお誘いも嬉しくはあります」


「他にも、こちらから今日のお礼として『なにか料理を振る舞えれば』と……そう、思っていたんですが……」




「けれど実は……"もう"…………」




「「…………」」





「"食べる気"が……んです」





 表出するそれは"人としての異常"——"神としての普通"か。




「……立派な台所を用意してもらって、しかも以前に『また料理をする』と約束までしたのに何を今更だというのは……自分でも、分かっていて」





「……でもこれ以上、自分に嘘はつけない」





 既に安全弁が開ききった覚醒の女神で泡沫の如くに思いは溢れ出す。




「『料理をする』こと、『食べる』ことの"是非"についてずっと……"悩んでいた"んです」


「"動物"であろうと"植物"であろうと『食べられるために殺される』……また時に『"その為に"生み出される命』があることが……"以前よりずっと生々なまなましく"感じられて」


「果てには食に関わる行為そのものが『恐ろしい』と……今では『嫌なもの』にさえ、そう思えてきてしまって」




「……だったらせめて、"もうそれが必要なくなった自分"は——『食べないべき』」


「『関わるのをやめよう』と……そう考えていたのが、"今"なんです」




 泣かぬまでも虚ろの青、眉間に寄るしわ

 不動で見つめる女神たちに伝わる辟易の心情は素直の色。




「なので……本当にごめんなさい」


「今後、食事や料理をすることは自分で難しくて……約束を破ってしまうことをはじめ、他にも色々をお詫びします」




 重く沈むように垂れる頭と髪。




「……代わりの返礼、その方法もきっと——必ず見つけます」


「だから、すみません。それまでもどうか待っていてください」




「……お願いします」




 願われての神は数秒の後、言葉で応える。




「……貴方が伝えるべきと思ったことを我々に伝えてくれて、有難うございます」

「……いえ。おかしいですよね」

「……"滑稽に過ぎる"などと、そのようなことは」




 先ずは斜め横のイディアで、次は向かって正面のアデス。




「……"臨死体験"を経た者の一部は、"そのよう"であるのです」

「……」

「以前、"暗闇で光"を見たりはしませんでしたか?」

「……見ました」

「では……その光に触れたり、包まれたりは?」

「……光を目指して、進んで……それに飛び込んだ気がします」

「……ならば、やはりはそうなのでしょう。"臨死体験で光を感じた者"は以後の精神に"大きな変化"を迎えることが決して珍しくない」




 "死の発明者"にして、また『苦痛を終わらせん』とする者。




「それは魂に焼き付くよう、生命の危機に瀕した経験が他者のそれをも気遣い」


「また味わった"喪失の恐怖"が、"大切な今を"……"今を生きる者たち"の存在を掛け替えのないものと、とうとばせる」




 不意に、けれど静かに——立ち上がる。




「しかしけれど——は悪でなく」




 邪悪の魔王。

 布の如くに掴んだ空間でしわを寄せて——挑む。

 "他者を気遣う"それが『絶対の悪であってなるものか』と、今も挑戦を選ぶ。




「潰れ、傷を負うものに心が鋭敏となっているだけ」


「よって私から、そのような貴方へ」


「"理不尽や限界を打ち破る無限の力"とは本来、こういった時にこその——」





「『その為でもある』と——"願いたい"のですから」





 屋内でふすまや垂れ幕を横に引くよう身を動かし、今こそは"無限のお披露目"。




「——"これ"、は……」

「初めに断っておくと——"あやめていません"」




「いえ、より正確には——『そうではない』」


「所詮は『模造もぞう』、されどの『模倣もほう』」


「"造花ぞうか"や飲食店の店頭で……料理、食品の……実物の例えの…………なんでしたか」




「……"食品サンプル"?」

「そう、そのようなもの。けれど実際に"食べられるそれ"だと思ってくれて構わない」




 当世博識イディアの援護も受けて見せるは用意していた支援策が一つ。

 原材料に"生き物・生命体不使用"。

 動物然り、植物然り、細菌だって此処にはいない——暗黒宇宙の産物だ。




「謂わば全て"私の作品"」


「各種の食物しょくもつを参考として"色"も"形"も、"食感"に"味"に"栄養素"だって精巧に再現をした物体」


「命、生まれはせず。また死することもない」


「痛むことも、悲しむものも、苦しむものもいない——"ただの道具たち"」




 広い台所の奥で壁の位置に見えるそれ、いやそれら。

 数量は数多、色とりどりの野菜に果物に、肉に魚に貝に、加工されたような粉に液に——よくわからないものも沢山。

 兎角、"食材の山"が一面を埋めて青年の眼前に姿を現していたのだ。




「いくら使い、潰してもよく」


「不足があれば補充はされる。ないものだって要望からお聞きします」


「飲料についても簡単に用意を、望めば混ぜ合わせることも可能に、追々で、工夫をし」


「条件を設定すれば、完成品の料理がそのまま直ちに出来上がるようにも致しましょう」




 その食材の壁を背に自らの作についてを説明する女神で語調は力強く。




「それに貴方が強く望むなら、"女神わたしの髪の毛"だって口にしてもいい」


「此処で選択は、自由だ」




 手櫛で髪をきながら。

 人ならぬ魔法少女は相手の反応を窺っての流し目——ちらり。




(…………)




 だが、反応は鈍く。

 力なく開いたままの口で唖然とする青年へ、再三の確認。




「……どうでしょうか?」

「……」

「これならば誰をも殺めず、傷付けず。『それでも他者へ料理を振る舞うことは可能と』——」

「……」

「——……そう、思ったのですが」




 しかし、尚も言葉を失う青年を前——『僅少きんしょうの理解さえ程遠い』、『善意で状況を悪化させてしまったのか』と。




「……我が、弟子」




 僅かに下がる肩。

 どこか得意げであった魔王の調子も落ち込むようで。




「……ともすれば、貴方にとっては"凄惨せいさんの眺め"であったのでしょうか」

「……」

「"見当外れ"もはなはだしき私の行いで、心理的な負荷を掛けてしまったやもしれません」

「……」

「……それならば直ぐに取り下げて破壊……廃棄を——」

「い、いえ」




 けれど押し黙っていた青年は、ようやっとに返事の言葉をまとめ終えてから話しをする。




「最初に衝撃を受けたのは事実ですが、それでも……」


「またこんな"凄いこと"を貴方が、自分への助力としてくれたのが、やっぱり……嬉しい、喜ばしい気がして……」




 他者が掛けてくれる手間に感じ入り、だが己で行使する権能が涙を流させず。

 それでも潤む青の瞳、詰まりがちは言葉。




「ごめんなさい。まだ話す……話すべきことが、まとまらなくて」

「……いえ」

「でも、嫌じゃなくて。寧ろまた……手間を掛けさせてしまったようで、申し訳が……」

「……」




 何か謝意を伝えるために目線の高さを合わせるべきとでも思ったのか。

 急に立ち上がろうとして机にぶつかる脚、飛び散る流体。

 欠けた脚部と演算の不調では自重の支えが不十分で蹌踉めき、辛くも膝立ての姿勢で落着。




「……利用の可否について、話は後にしましょう」

「……すいません」




 咄嗟に助けへ入ったイディアに身を起こされる動揺の色を見て取り、アデスは『この件よりも今は青年の心身が重要』であるとの判断を迅速に下して今日を"お開き"にせんとする。




「結局の所、私の提案・提供するものは元より代案の一つに過ぎず……全くもって無理をする必要はありません」

「……はい」




 そのまま、女神たちに部屋の前までを送られる不調の玉体。




「そして、我が友」


「貴方がもし、"あれら"を利用をするなら……私も殺生に以前から思う所はありましたので、これを機に貴方に合わせて、また一緒に色々と考えてみるつもりです」


「……犠牲を出さぬことにも見出せるのでしょうか——『美』は」



 

 別れ際に『後で好きな時に連絡を入れてくれれば良い』との旨も告げられ——休息の時に沈む。




————————————————




「……つかれた」




 一年ぶりのしっかりした風呂からの、あがり。



(……つかれた)



 寝台で倒れ込むよう横になる乙女。



(……半年も寝てて、その間もその前も……今日だって迷惑をかけてばかり)


(そんな俺……"自分が彼女たちのために出来ること")



 天窓に映る銀河は宇宙で、世界の色。



(……存在するだけで迷惑な——)


(そもそも"存在することがおかしい"…………しかも、勢いで失敗しがちの自分……)




(……"そんな自分"に出来ること……すべき、こと)




 いつ終わるとも知れぬ"将来の不安"。

 其処から来る"焦り"も臨死を経た青年では人一倍のもので容易に考えは止められず。



(……イディアさんが求める問い『美とは何か』の探究には……安易な言葉ではきっと失礼)


(かと言ってアデスさんの……大神にとっての利益なんてものも、さっぱり)



 視線も渦巻銀河の軌跡をなぞって堂々巡り。

 大きく溜め息を吐いて身を左右で入れ替えても心は晴れず、引き続きの曇り模様。



(一応、彼女たちが喜んでくれたのは……社交辞令の可能性もあるけど『料理』ぐらいのもの)


(現実的に俺に出来るのも……やっぱりそう……それぐらい)




(……それで、喜んでくれるなら……)




 実際、恩師が用意してくれた模造の食品利用について結論は殆ど出かかっているのだが、『自分の食に対する興味・関心が薄れ始めたこと』に『大して相手が喜ばぬものもどうか』との疑わしい思いは重なり、消極的に冷える心。

 目的なく生きる身では積極に転じるための熱意が湧かず、彼女だけで踏ん切りをつけるのは困難を極め——よって意見を求める先は他者。



(だったらもう一度、聞いて……確認をして)


(それで、決めよう——)



 着用したままであった指輪を見つめ——巡る気が通信用の回路を起動する。




「……今、いいですか?」

『……なんでしょう』




 何処からか応答する恩師へ相談を持ちかける。




「その……あれから色々と考えて、それでやっぱり『お礼はしたい』と思ったんですけど」

『はい』

「……"料理"に"食事"では、実際に喜んでもらえるでしょうか?」

『……私は好意的に捉えています』

「……本当ですか?」

『……人のする『味を楽しむ』とはまたおもむきが異なりますが』

「……?」

『端的に言って私は……主に"情報"を食し、それを楽しみます』

「……それは、美味しいんですか?」




 謎の生態を持つ未知を相手に会話をしながら探る、料理と食の可能性。




『"美味"と言うのもまた、細部で感覚は異なり……』

「……はい」

『食材の味がどうこうよりもという事実が胸に快いのです』

「……それが、"食べる情報"?」

『左様。それは明確な形を持たぬものですが……しかし伴う"引力"が私の身に力を与えてくれるのです』

「……それは以前、『師事するならどちらか』との例え話で聞いた内容の?」

『概ねは、はい。「"優しき者"と"厳しき者"とでは何方どちらを指導者としたいのか」——』




 師弟だけが交わした内容は難しいような気もするが、要は『時に存在が持つ要素・情報は他者を引きつける』とのこと。




『その問い掛けに対する回答は答える者が何に対して重きを置くかで変わり……要約して「優しき」と「厳しき」の——という小話こばなしでした』




 更に言えば、それは宛ら——ほこりほこり、星と星。

 "情報だって互いに引き合うような重力、引力を持つ"——"目に見える形がなくともエネルギーを持ち得る"と、アデスはそのよう言っているのだ。




「実を言うとそれ……まだ、よく理解できていないんですけど……」

『構いません。身近な所では「付加価値」とも言い換えられ……兎角、私は"貴方が作ってくれたもの"が好きなのです』

「…………では、料理に食事も喜んでくれると?」

『はい』

「……イディアさんも喜んでくれるでしょうか?」

『…………"世界で美の真実を見定めんとする彼女"が、貴方に対して"つまらない嘘"を吐くとでも?』

「……いえ」




(確かにイディアさんだって以前、素性を明かさずにいたことを申し訳なく言っていた)


(そんな彼女が重大な理由なく嘘を言うとは……思えない)




 川辺の野外で共に料理をした、『美味しい』とほころんだ美神の笑顔を想って固まり始める決意。




(だったら……彼女たちのどちらも喜んでくれるなら——"決まり"だ)




「でしたら、アデスさん」

『?』

「やっぱり貴方が用意してくれた材料、"使わせて頂きたい"と思います」




(相手への負担にならない限りは料理での返礼は続けて……同時に別の方法も考えよう)




『……宜しいのですか?』

「はい。準備が出来たらお呼びします」

『……楽しみです』

「夜分遅く相談にのって頂き、有難うございました」

『いえ。私という神に昼も夜もありませんので……今後も貴方が望む時に、連絡を』

「分かりました……では」

『お待ちしています——』





(自分が出来る、恩返しの方法を)





————————————————





「……最後に砂糖をまぶして——うん」





 そうして次の日、早朝。

 体内の水を震わす指輪の目覚ましで飛び起きた青年の姿は大広間の台所にあった。




「出来上がり……!」




 朝早くからまだ見慣れぬ共用空間の、同じく慣れぬ広々とした調理場での『いそいそ』とした作業は既に完了し、恩神たちに伝えた時刻も間もなく。




「食事というにはささやかだけど……」

「甘い香りがします」

「……おはようございます」

「はい。おはようございます」




 二つの皿にそれぞれ等しい量を載せて机へ運ぶ青年で予定より早く席に着いていたアデスと挨拶を交わす。




「イディアさんは……まだでしょうか」

身支度みじたくに時間が掛かっているのでしょう。とはいえ、遅刻にはまだ十分じゅうぶんな余裕はあり——」




「——おはようございます!」




 噂に上がった美の女神も垂直の滑り棒で三階から一階へ。

 今日も虹色に輝きながらの登場を終え、二、三の挨拶も済ませて。




「それで、今日は何をご馳走してくれるのでしょうか……!」

「……何か、お二方とも期待が大きいみたいですけど……殆ど『おやつ』なので別に凄いものでは……」

「でも、既に香りが美味しそうです! 宜しければこれも今度、作り方を教わっても?」

「それは勿論。簡単に作れるものなので直ぐにでも教えられます」




「我が弟子——」

「?」

「——"食べたい"です」

「あ、そうですよね。では、お二方ともどうぞ細やかですが召し上がってください」

「……貴方はいいのですか?」

「……はい。まだあまり気乗りしないので」

「それなら……仕方ありませんね」




 遂に始まった新生活。

 青年自身はまだ口に出来ずとも——小麦粉、牛乳、卵、砂糖などで場所を聞きながら、自前の上質な水もふんだんに使って作られた『丸っこいドーナツ』で迎える新居の朝。





「では、失礼して口に頂いて————"!"」

「……これは——"世界を揺るがす情報あじ"です」

「……言い過ぎですよ」





 他者の笑顔の溢れる時で。

 青年自身もそれに釣られて浮かぶ微笑はなんてことのない——"日常のひとコマ"であった。



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