08 三日目



 今日は学校だから。

 どー君を家に残して、登校。


 隠れててって言ったけど。

 どー君、大丈夫かな。


 いつもの通り学校が終わったら、友達からの誘いを断って一目散に帰る。


 帰りたくないけど、遊んでて帰るのが遅くなるとお母さんの機嫌が悪くなるから。


 家の玄関をあけると、中から大声が聞こえて来た。

 そして、何かが壊れる音も。


「どうして学校にいってないのっ!」


 どー君の事がばれた!


 どうしよう。


 僕は家の前で立ちすくんだ。


 今日は三日目。

 あと数時間もすれば僕達は入れ替わるはず。


 僕はどうなるか分からない。

 けど僕として生きるドッペルゲンガーは、ずっと僕として生きて、あんな風にされなくちゃいけないんだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る