07 分からない事
せっかくできた遊びの時間は有効につかわないと。
しまっていた玩具を出す為に、箪笥の中をひっくり返さなくちゃならない事になった。
あれっ、面白いのどこいったんだろう。
そうこうしているうちに、お母さんが帰って来たみたいだ。
荒々しい足音を立てるお母さんは、まっすぐにこっちに向けって来る。
僕が二人いるところを見られたら大変だ。
僕は急いで箪笥に隠れる事にした。
間一髪。
部屋の扉が開いた。
間に合ったみたい。
帰って来るの早かったけど、忘れ物でもしたのかな。
お母さんが部屋に入って来る。
お母さんは無言で何をやってるんだろう。
何かを叩く音、玩具がばらばらと転がる音がする。
僕はじっと息を殺していた。
おかしいな。
お母さんに叩かれてるのは僕じゃないのに、何でこんなにも痛いんだろう。
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