また明日

翔丸

挨拶

明日になって。

そして今日となって。


目の前で「おはよう」って挨拶したいよ。



何時からだろう。

君と距離が離れてしまったのは。


そこには見えない深い溝があって……


そこを通れない。


そして、今日も

君に近づくことさえ出来なかった。


目の前で「おはよう」って挨拶したいだけなのに。



募る想い。


胸の苦しみ。

雪のように積もってゆく。


だけどこの雪は消えてくれない。


そんな時君が、


いつの間にか

目の前にいたんだ



やっと「おはよう」って言えた


君も「おはよう」と


言ってくれた。


それなのにやっぱり想いは募るばかり。


また君は去ってゆく。


だけど「またね」と言ってくれた


「またね」と返す。



そして日が落ち

明日になって

また今日となって


君の背中を見つけた。


もう一度言いたいよ。

手を振って挨拶したいよ。


目の前で「おはよう」って挨拶したいよ


目の前で「おはよう」って挨拶出来たよ


隣で「また明日」って挨拶したいよ





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

また明日 翔丸 @morimaru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る