悪魔の飽食 森村誠一

 社会派のサスペンス作家の森村誠一氏が著した、満州事変から太平洋戦争終結まで、異国であり属国の満州の地で、非道と充足を謳歌した七三一部隊の実録本です。

 出会いは、学校近くの中古本販売店。

 昨年、森村誠一氏の『野生の証明』を紹介? しましたが、解説に『悪魔の飽食』のことが書かれていました。

 太平洋戦争末期を基にした作品には涙目必至の自分ですが、この本については涙目どころか、背筋を正される思いで読むことになりました。

 満州人を筆頭に捕虜となった人達からしたら日本軍も侵略軍であり、戦犯は免れ得ないのだと、森村氏が訴える戦争の図式に震撼しました。

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