第4話 ピクシーの思惑
ボップは色んな想いを胸に抱え、ついにエルダーの森に着いた。
ピクシー、大きな樹木、綺麗なレンガ作りのレトロな町並、ピクシーが通り去る跡にきらきらと、させている。
凄く幻想的なところだった。
ボップはその場面の虜になってしまった。ボップが見とれていたところに、一人の可愛いピクシーが話しかけてきた。
「 おい! 君は、もしかして、イースター・バニーだな!? 何でここにいる? 出ていけ! 出ていけ! 出ていけ! 出ていけ! 早く! 出ていけ! 差もなく場… 」
と、そのピクシーは持参していた木で出来た槍をボップに突き立てた。
本当にイースター・バニーのことが嫌いのようだ。
ボップは、槍をつけたてられて、びっくりして、びくっと後ずさりして怖がった。
そのピクシーをみて、他のピクシーたちが、何!? イースター・バニーだと!? と、怒って数人、槍を構え、飛んできた。
「 忌々しいイースター・バニーめ!!! 懲らしめてやる! まずは、牢獄に入れて、尋問して、それから痛いめ合わしてやる! 」
その声を聴いたピクシーがいた。クールな顔立ち、ゴールドの鎧に、シルバーの星と羽の紋章がついた、ピクシーが、駆けつけてきた。
「 ん? 騒がしいな? あそこは、フェアリー・ファウンテンスクエアの方でなにかあったのか? 」
「 ウヨア=アシルピクシー星二大天騎士団王族副官子爵様~ !! あちらでイースター・バニーのやつがこの国に来てます! 早く対処し、追い出してください! お願いします! 」
ウヨアはその現場にむかった。
一方ボップ のほうでは、ピクシーたちに囲まれていた。
「 やめてよ! 争う気はないんだ! 」
「 嘘をつけ! このうつけものが!お前たちなんか、牢獄なんぞ、今ここで始末してやる! 」
と、そこに、杖をもった、よぼよぼのおじさんピクシーが、ボップたちの前に現れた。
「 まてぇぇい!! 何事じゃ? おぬしはイースターの者だな? なぜここに? しかも、けがしておるのぉ 」
「 テオドール=アシルピクシー国国防統括国儀最高権力公爵元帥様! なぜここにいらしゃるのですか!? 」
なんかすごい人みたいだ。
そして、テオドールに続き、少々遅れてウヨアが現場に到着した。
「 っ! ちちう…! 公爵様! 」
と、ウヨアがテオドール公爵様にひざまつき、頭を下げた。
ボップを囲んでいたピクシーたちが一斉にウヨアとテオドールに視線を向けた。
「 おまえ、今、父上と呼んだか? まったくあれほど言うなと… 」
テオドールはウヨアに対して、呆れた。
「 い、いえ! そのようなことは申してません! 」
と、二人の会話をしていると同時に、ボップは倒れた。
ボップはあの、恐ろしい谷を越えて、死にそうになっても、きつくても、ここまでたどり着いた。その疲労でバタリっと、ボップは倒れてしまった。
「 はっ! いかんいかん!おい! ウヨアよ、その者を連れていけ! 」
「 この私に命令をありがたき幸せ… では、この者をあの屋敷に運べ! 」
「 なっ!? ウヨア・バイカウント様! よろしいのですか? こいつはイースター・バニーです! 」
「 構わん 、テオドール・デューク様があそこに運べと命じたんだ。さっさと、運べ! 」
ウヨアは一人の兵士ピクシーの問いに眉間にシワをよせ、大声で応えた。
「 おい、お前の名前は? 見ない顔だな? 新人か? 」
ウヨアは、その兵士の名前を聞いた。
「 はい! 新人兵士のカルロスです!カルロス・ド・ロランと申します! 」
と、ウヨアに敬礼し、名乗った。
「 そうか、わかった。ではあそこに運べ いいな? 」
「 はい! かしこまりました! 」
すると、カルロスはボップをせっせと、もう一人のピクシーと共同で運んだ。
ボップは気を失い、ある屋敷( 城 ) へと運ばれることになった。
ピクシーにはなにか思うことがあるみたいだ。
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