第3話 美春のピンチ!
好き同士になった龍虎と美春はデートを重ねる。
今日も龍虎は店の終わった美春をデート気分で お迎えに来ている。
店の中から ホステスの女の子が飛び出して来て、
「龍虎さん! 大変! 店のお客が 美春さんに イチャモン付けて暴れだしたの!
美春さん、殴られて血を流しているわ! 」
龍虎は 直ぐに店に駆け込んだ!
確かに 男が 辺り構わず暴れていて、割れた酒のポトルやグラスが散乱している!
そして 美春と他の女の子が何人か倒れている!
龍虎は 暴れている男を殴りつけ、直ぐに組み伏した!
店の用心棒らしき男に引き渡して、龍虎は美春を抱き起こした!
「美春♡ 大丈夫か! 」
龍虎は美春を抱きしめた。
「龍虎さん♡ 私は大丈夫よ。
ちょっと 殴られて頭がクラっとしただけ……。」
「美春さん♡ 良かったよ。大事じゃなくて……。でも医者に見せたほうが良いな……。」
龍虎は 美春を抱き上げて 自分の車に乗せた。
龍虎が車をスタートさせると、
「龍虎さん、心配させて ゴメンなさい♡……
私を指名してくれた お客様なんだけど……
今日は もう既に酔っ払ってて……。
私と 貴方の事が噂になっていたから、きっと嫉妬したのね。
この世界は 指名してくれる お客様の心理を利用してる訳だから……
こんな事件があっても しょうが無いわ。」
龍虎
「美春♡ 店を辞めてみる気は無いか? 」
美春
「龍虎さん♡ 私だって そうしたい!
酔っ払いのお客様の お相手じゃなくて 普通の
お仕事がしたいのよ! 」
龍虎
「美春さん♡ いくら 有れば 今の仕事を辞めれるんだい? 」
美春
「お義父さんの借金が5000万円あって……
毎月100万円ずつ 払っているの…… 」
龍虎
「美春さん♡ 分かった… さあ、ここの医者に 診てもらおう。」
…………………………………
龍虎
「A 親分! 実は お願いがあります。……
龍虎、不覚にも ある女に 心奪われまして……
女の足抜け料で 5000万円工面してやりたいんで……。」
A 親分
「そうか…龍虎、お前がな! はっはっは!
めでたいじゃないか! 5000万…持って行きなさい! 命の恩人だしな…安いものさ! 」
龍虎
「親分! ありがとうございます!
このご恩は……。」
………………………………
美春
「龍虎さん! こんな大金…どうしたの! 」
龍虎
「美春さん… 黙って受け取ってくれ☆ 」
美春
「龍虎さん♡ でも ダメよ!
恋愛と お金は 別よ! 受け取れないわ!
それに どうやって こんな大金を工面したのか?…… 」
龍虎
「美春さん♡ 大丈夫なんだ。
ヤクザの世界じゃ こんなの 端た金さ!
これで君が助かるのなら……。」
美春
「龍虎さん♡ 分かったわ…
他の人からなら 絶対受け取らないけど……。
ありがとう♡ 」
龍虎
「美春♡……。」
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