episode53 流れ着いた舟 手習
53.1 身元不明の姫
🌟
宇治川に身を投げたはずの浮舟、今も浮舟を想い偲ぶ薫の様子が語られます。
【超訳】
薫 27〜28歳 匂宮 28〜29歳
浮舟22〜23歳
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
比叡山から北に少し離れた
別邸に着いてみるとどうもヘンな雰囲気なの。物の怪を祓うためにお経を読んで寝殿の裏にまわってみると木の下で若い娘がさめざめと泣いているの。
物の怪じゃないか、狐が化けたんじゃないかって騒ぎになるんだけど、それを聞いた小野の妹尼は彼女は自分の亡くなった娘の生まれ変わりだって言い出して熱心に看病してあげるの。その娘は身なりもよくて
妹尼は娘の世話を続けて、どうしてあんなところにいたのか、何があったのか聞くんだけれど娘は何も話さないの。
「川にわたしを投げ落としてください」
それしか言わないのよね。
その頃宇治では八の宮の娘で右大将の薫が通っていた姫君が突然亡くなったってニュースになっているの。
「おかしな話ね。大将の君が亡くされた宇治の姫君ならお亡くなりになってもう何年にもなるし(大君のこと)、どなたのことなのかしら? 都にはご正室もいらっしゃるのに……」
妹尼はそんな風に思うの。薫と浮舟のことは公にはなっていないから妹尼は知らないのよね。
To be continued ✈✈✈
◇「この人、浮舟ちゃんだよね!」
「なんで木の下で泣いていたんだろ」
でも川に投げ落としてくださいと泣いています。
「身投げしたんだよね? 誰かに助けてもらったのかな」
まだ何も話したくないようですね。
「でも生きていてくれた!!」
「浮舟ちゃんはそうは思っていないだろうけれど、死なないでいてくれてよかったってわたしは思うよ」
こまちちゃんの言うとおりですね。
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53.2 浮舟の苦しみ
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